令和2年度 休校延長の中での開始 ~緊急事態宣言発令中の対応~

 2月27日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、安倍総理は感染拡大防止のため、全国の小・中・高等学校と特別支援学校に3月2日から春休みに入るまで臨時休校を要請しました。それに伴い、本学院でも3月は休校となりました。そのため、3年生(49回生)は、矯正歯科医院・歯科センターへの計3日間の見学臨床実習が急遽中止となり、2年生(50回生)は、3月に予定していた講義および学内実習の授業がすべて中止となりました。1年生(51回生)についても、3月25日に予定していた入学前オリエンテーションが中止となりました。
 2年生(50回生)、3年生(49回生)は、3月半ばと3月末にそれぞれに感染対策を行ったうえで分散登校しました。2年生(50回生)は、4月から始まる開業医院への10日間の実習であるプレ臨床実習における各実習先へのごあいさつの説明、春期課題の配付および説明を行いました。3年生(49回生)は、臨床実習に必要な顔写真の撮影、2年次の最終ホームルームを行いました。3月の休校期間中も、教員は4月からの新年度そして学校再開に向け、準備を進めてきました。
 4月になり2年生(50回生)は、4月2日から教員引率のもと4月13日から始まるプレ臨床実習の各実習先へごあいさつに伺いました。しかし、4月7日にわが国で初めて緊急事態宣言が発令されたことに伴い、4月8日のプレ臨床実習の各実習先へのごあいさつおよび4月のプレ臨床実習は中止となりました。そして、本学院の休校期間が5月6日まで延長、4月28日には感染状況を踏まえ5月末までの再延長が決定し、6月からの学校再開予定となりました。また、4、5月の第1、2回オープンキャンパスについても感染拡大防止の点から本年度は中止となりました。
 休校期間中の学生への対応として、1年生(51回生)には、4月10日の入学式の中止を電話連絡したうえで本学院のホームページ上では、祝電や祝花が届いていることを通知しました。2年生(50回生)、3年生(49回生)には、学生への一斉メールで必要事項を通知しました。
 その後、休校期間中でも自宅でできることはないかと教員一同で試行錯誤した結果、3年生(49回生)には国家試験に備えてしっかり勉強するように指導し、6月から始まる臨床実習本実習への準備としての必要な書類を送付しました。2年生(50回生)には、プレ臨床実習の見学に似せた課題として、10症例を実習記録に残すという課題を送付しました。その課題には、まだ臨床の現場を実際に見たことがない学生にも、理解の助けとなるように動画のQRコードやURLを記載しました。1年生(51回生)には、学則、シラバスや学生生活のてびきそして歯科衛生士概論の課題を送付しました。
 その他にも、遠隔授業や授業の動画配信などについては現在、検討に入っています。多くの人が不安や焦りなどを感じ、落ち着かない日々を過ごしている時期ですが、教員一同、今できることを考えて、学生に寄り添いながら、サポートしていきたいと考えています。
( 専任教員 竹田 優)