春に向けて ~それぞれの道~

プレ臨床実習事前学習

プレ臨床実習事前学習

 暦では“ 啓蟄” を迎えた3月、活動を始める季節です。本校も例外ではありません。

 まず、2年生が矯正・センター見学臨床実習に臨みます。それまでに「歯科矯正学」 「障害者歯科」など専門分野を学んだ上で、実際に臨床現場を見学し、理解を深めます。また、1年生は4月に始まる“ プレ臨床実習” のための事前学習を始めます。そして3年生は、3月6日(日)第25回歯科衛生士国家試験を77人が受験しました。学生たちは3年間、この日を目標に多くの科目を学び、必要な技術を習得し、さらに理解を深めるために臨床実習本実習をさせていただきました。12月からは国家試験対策に入り、自分自身に真剣に向き合い勉学に励みました。成果は充分に発揮できたと思います。つづく3月12日(土)は「卒業証書授与式」が挙行され、3年生は艶やかな装いで皆晴れ晴れとしていました。3年前、本校に入学した時は、黒い制服に身を包み、それぞれ夢や希望を胸に目を輝かせ、まるで生まれたばかりの雛鳥のようでした。しかし、今はしっかり前を見据え、新たに広がる世界へ飛び立とうとするまさに成鳥となり、美しく凛とした顔つきへと変貌を遂げています。この先輩たちの姿に自分の姿を重ねていた後輩たちは、憧れの先輩たちに近づける日を目指し、それぞれ不得意な科目や苦手を少しでも克服しようと強く思ったはずです。

 私たち教員は、44回生の晴れ姿に思いを寄せながらも、1・2年生のステップアップのサポートをしながら、4月に入学してくる47回生の準備を始める時期となるのです。

 こうして春は、それぞれの道を歩み始める大切な季節です。本校を巣立った44回生の皆さん、それぞれの新たな道へは、自分を信じ、真っ直ぐ進んでください。私たち教員は、今後は皆さんのさらなる成長と活躍を期待し学院から応援しています。また1・2年生は志を受け継ぎ、先輩のような歯科衛生士になれるよう日々努力を惜しまず学びましょう。私たち教員も共に歩んで行きたいと思います。

(専任教員 肥塚美奈子)