国家試験対策 ~全員合格を目指して~

 3年生(44回生)が5カ月の臨床実習本実習・施設実習を無事に終え学院に戻ってきました。臨床実習でお世話になったすべての皆様には、お忙しい業務の中、学生指導いただいたことに深く感謝申し上げます。

 今年度の歯科衛生士国家試験は3月6日(日)に実施されます。学生は12月から3年間で学んだ学内での講義、実習、臨床実習で学んだ知識・経験を基盤に国家試験対策に取り組んでいます。中にはなかなか集中力が持続できない学生や、勉強をしても模擬試験の点数に反映されず伸び悩んでいる学生も見られます。そのため国家試験対策として、はじめに今の自分に足りない知識や勉強方法などを具体的に自分自身で考え、既定の用紙に記入していきました。頭で考えるだけでなく、実際に書き出すことで自分の思いや考えを明確にできたと思います。記入後、グループワークを行いました。グループで話し合うことによって、いろいろな意見を聞き学生同士で不安な気持ちや他の学生の勉強方法なども共有できたようです。

 次に、実際に知識の確認、勉強を行っていきます。方法としては、毎日、国試対策問題集を決められた時間内で決められた科目の問題を解き、完全解答を行い、その後、グループに分かれ、質問内容を話し合います。この質問内容は、国試補講に来ていただく各科目講師の先生に学生からの質問として事前にお渡ししています。1月から始まる国試補講は3年間で修得した各科目講師の先生に再度来ていただき、国家試験のポイントや覚えるコツを講義していただいています。毎年、12月の国家試験対策で自分の苦手分野や不明な点を把握した状態で国試補講を受講するので、学生も真剣な顔つきで聴講し講義終了後には講師の先生に直接質問をする学生も大勢います。
 国試対策、国試補講と並行して、業者主催の集中講座を1月初めに2日間、直前講座を1月下旬に1日実施しました。2日間の集中講座は今年度の新たな試みとして導入しました。国家試験の具体的な勉強方法や過去の国家試験問題の解説など要点を絞って講義していただき、学生も苦手科目や各科目の勉強方法の再確認ができたようです。また直前講座では、各科目のポイントや覚え方の講義をしていただきました。

 3月の国家試験まであと残りわずかです。講師の先生やたくさんのかたにご尽力いただいていることに感謝すると共に44回生全員が3月末の合格発表を笑顔で迎えられるように、私達教員も学生の勉強面だけでなく精神面も併せてサポートしていきたいと思います。

(専任教員 角田安佳梨)