iPad授業展開 ~システム導入~

iPad を使用した授業

iPad を使用した授業

 昨年度新入生から、iPadを入学時の準備品として加え、授業で患者指導媒体作成・症例発表などに使用していましたが本年度、iPadでの授業展開を広げ、学習効果を高めるために、株式会社エステックの「エコミーティング」を導入しました。

 エコミーティングを利用した授業展開としては、①学生への講義資料のデータ配信②プレゼンテ―ション画面の学生iPadへのミラーリングとなります。データ配信は2つの方法から選択でき、1つめは、学生が自宅でも閲覧できる方法、2つめは、学内でしか閲覧できない方法です。どちらの方法も、期限をつけて自動的にデータを消去し、iPad上からもデータの完全消去が可能となります。例えば学生全員が単位修得した後にデータ消去させていただく事もでき、データの漏洩・転送やデータの修正も一切できないセキュリティ面も安心なシステムです。

 5月から早速、講師、専任教員も活用していますが珍しい症例写真や実技のデモンストレーションなどを学生の手元に映し出すことで、より視覚的にとらえ、学習効果が高められています。特に歯科診療補助では綿花作成、精密印象採得時のパステクニックを配信し、正しい手技を確認しつつ、自宅での課題に取り組めるようにしました。今後は歯周病予防処置でのスケーラー操作のデモンストレーション、歯科保健指導ではブラッシング方法を配信予定です。以前はいくら学校でしっかりとデモンストレーションを見ていたつもりでも、時間が経つと、習ったとおりにはなかなか動かせず、自分なりにアレンジしてしまうような学生もいましたが、本年度からはそういう学生が少なくなることを期待しています。一昨年度からWiFi環境の整備、昨年度からのiPad導入、本年度からのシステム導入と大変なことも多かったですが、学習効果が徐々に出てきているのを感じる今日この頃です。スマホ時代の学生はこちらが思っている以上に操作に慣れるのが早く、さまざまな機能を使いこなし、びっくりさせられることもあります。

 守っていきたい本校の伝統はたくさんありますが、時代に即した学校教育も進めていかなければなりません。本校の歯科衛生士教育に何が必要かをしっかり見極めて進んでいきたいと思います。

(教務主任 小村照代)