京都一日研修 ~感謝の心~

食事時のマナーを学びながら

食事時のマナーを学びながら

 7月6日(木)46回生は入学して初めてとなる校外研修に京都へ行きました。研修内容は、株式会社モリタ製作所の京都伏見工場の見学とホテル日航プリンセス京都でテーブルマナー講座の受講です。

 来年100周年を迎える㈱モリタ製作所の京都伏見工場は、昭和18年に火力発電所の跡地を引き継いだもので、京都の街並みに溶け込む赤レンガの趣のある建物でした。まず全員でNHKで放映された『ルソンの壺』から、㈱モリタ製作所の歴史や、最新歯科器材のビデオを見た後、8グループに別れて工場内とショールーム見学に案内していただきました。本校で使用しているチェアーも一部㈱モリタ製ですが、それらを製作している京都伏見工場では、『tomokks(トヨタ・モリタ改善システム)』を採用しており、①5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を習慣づけ、②視える化を図ることで、徹底した製品管理と効率よく作業を進めるための改善を成すことを2本柱とされていました。それらが徹底された工場では、ゴミ1つ落ちておらず、ムダなものが一切ない整然とされた中で作業が行われていました。また、オートメーションではなく、1人の技術者や作業員の手によって行われる工程も多くありました。より良い製品を提供しようという熱い想いが感じられ、学生達も感銘を受け興味深く見学ができたようです。今後、実習や臨床で多くの器材を使用することになりますが、このような工程を見学したことで、製作者の気持ちに立って大切に使用するようになると思います。そして、近年では、5Sの徹底と視える化に取り組んでいる歯科医院もあり、学生達の日々の学習においても、これらを行うことで学習効果を高めることができるのではないかと思われました。

 テーブルマナー講座では、マナーの大切な3つのこととして、①人に迷惑をかけない②人に不快な思いをさせない③相手を尊敬する、ということを初めに教えていただきました。その後、フレンチのフルコースのお料理1つ1つを説明していただきながら、食事時のマナーを学びました。初めは緊張した面持ちの学生達でしたが、講師である支配人の丁寧な説明のもと、美味しく学ぶことができました。マナーの基本は、相手を思いやり、感謝の気持ちを持つことです。お料理を作ってくださったかたがたや、スタッフ、一緒に食事をとる人、美味しく食事をいただける環境、自分に関わるすべての人に感謝の気持ちを持つことが何よりも大切だと改めて認識することができました。

 46回生95人は、現役生、社会人経験者、育児と両立させながらの学生などさまざまな環境の学生達ですが、研修を通して、クラスの隔たりなく、親睦も深めることができました。そして、今回の研修において、私たち教員も、普段、見られない学生達の表情を見ることができました。今後も、学生たちが研修で学んだことを存分に活用し、充実した学校生活を送れるように私達教員も全力でサポートをしていきたいと思います。

(専任教員 難波恵子)