見学臨床実習 ~矯正・センター見学臨床実習を終えて~

 43回生が3月の国家試験に全員合格し、4月から歯科衛生士としての一歩を踏み出しました。各歯科医院においては、いろいろとご指導いただくことも多いと思いますが、同じミスは繰り返さずしっかりと頑張って欲しいと思います。

 在校生である2年生は3月に矯正・センター見学臨床実習で各2日間という短い期間ではありましたが実習をさせていただきました。3年生の6月から始まる臨床実習本実習では、矯正歯科・郡市区歯科センターに実習配置のない学生も多いので、この4日間は本当に貴重な見学臨床実習になったと思います。

 矯正見学臨床実習では、机上での学習で知識が曖昧であった治療の流れや器具の用途、各種矯正装置などを実際に見学実習させていただくことで、より深い知識につながったと思います。また、センター見学臨床実習では、センターにおける歯科衛生士の役割を見学することで、障がいを持つ患者さまとの関わりや治療時に臨機応変に対応することなどをしっかりと見学させていただけたようです。各施設の指導歯科医師、指導歯科衛生士のかたがたには、お忙しい業務の中、短い時間でたくさんのことを学ばせていただけるようプログラムを組んでいただき本当に感謝しております。

 2年生の担任として、見学臨床実習に行く前は聞く姿勢や態度に少し不安がある学生もいましたが、実習終了後に学院で行われた反省会では、同級生の発表にしっかりと姿勢を整え、興味を持って耳を傾けて聞いている学生の姿が多く見られました。その様子から、医療人としての自覚がさらに強くなり、人間性や社会性においても臨床の場にでることで成長できたのではないかと感じています。反省会では、知識の無さやコミュニケーション不足など、まだまだ自分に足りないところを自覚し、3年生の臨床実習本実習に活かしたいと新たな目標を立てていました。また、各施設で働かれている歯科衛生士のかたがたを見て、自分の将来の歯科衛生士像をイメージし、目標とした学生もいました。今の気持ちを忘れず、6月から始まる臨床実習本実習に向けての勉強や残り少ない学内での実習に取り組んでもらいたいと思います。

 また、新2年生は4月13日から10日間のプレ臨床実習が始まっています。実習を引き受けてくださっている歯科医院の先生がたや指導歯科衛生士のかたがたにはご負担をおかけしますが、ご指導宜しくお願いいたします。
 私たち専任教員も新年度、新たな気持ちで学生指導にあたっていきたいと思います。

(専任教員 角田安佳梨)