第33回歯科衛生士国家試験 〜合格に向けての取り組み〜

1月国試補講

1月国試補講

 第33回歯科衛生士国家試験は3月3日(日)に行われます。第32回は7,470人中6,950人が合格し、合格率が93.0%。第31回の95.6%と比較すると2.6%下がり、過去20年間で最低の合格率となりました。
 52回生(3年次)は6月~10月に臨床実習本実習、11月に施設実習に行かせていただき、12月から本格的に国家試験対策に入りました。12月は歯科衛生士教本を発行している医歯薬出版株式会社の科目別過去問題集を使用して多くの問題に触れます。新たな分野の学習も当然必要ですが、歯科衛生士になるために必要とされる根底の部分は変わりなく、類似問題を繰り返し解くことで傾向をつかみ、基本的な知識を確実に押さえることを目的としています。また苦手分野を整理することで、学生が各科目講師へ再度ご解説いただきたい内容をまとめて依頼し、1月からの国試補講でご講義いただきます。先生がたも国家試験の傾向を分析して下さるため、例年年明けからの2カ月間で合格ラインを越える学生が増加していきます。
 令和3年3月に、令和4年度歯科衛生士国家試験出題基準が5年ぶりに改定され「周術期等口腔機能管理に関する出題」と「医療のグローバル化に伴い歯科衛生士として国際貢献を踏まえた国際保健に関する出題」が追加されました。口腔の健康と全身の健康状態との関連が注目されるようになり、医科と歯科の連携強化が一層必要となり、口腔衛生サービスを国際的に供与していくことを念頭に、FDI やWHO と連携し口腔衛生の諸間題に対応できる知識も必要になってきています。
 就職活動も少しずつ動き出しており、お世話になった実習先やアルバイト先で内定をいただいた学生や、求人票を見ながら目を輝かせている学生の姿が見られます。彼女たちがどのような分野で活躍し、どのような歯科衛生士になるのか、52回生の担任として楽しみで仕方ありません。入学してからの3年間、沢山の関係各位に支えられながら紆余曲折あったものの、成長した学生ともう少しで離れることに寂しさと感慨深さを感じています。彼女たちの歯科衛生士としての未来が素晴らしいものであることを心から祈っています。
 そして17年間教務主任として学院を支えてくださり、教員と学生を先導してくださった小村教務主任も本年度で定年を迎えられます。52回生のためにも、小村教務主任のためにも、本年度はより一層良い締めくくりを贈りたいと思います。国家試験の合格発表は3月26日(火)午後2時です。笑顔でその日を迎えられるよう教員一丸となって尽力して参ります。
(専任教員 山下 由佳)