運動生理学 ~校外実習で学んだこと~

ストレッチの準備

ストレッチの準備

 本校では平成26年度から新カリキュラムになり、学生は1年生後期に運動生理学を受講しています。科目担当は末井健作兵庫県立大学名誉教授で、座学だけでなく実習も組み入れていただいており、10月と11月の計2回、神戸市立中央体育館で校外実習を行っています。
 本年度50回生は、9月25日(水)に校外実習1回目を13時からBクラス、14時40分からAクラスが行いました。まず初めに、からだの仕組みや働きについて学生が関心を持てるように先生から丁寧な説明を受けながら、正しいウォーキング方法を教えていただきました。ウォーキングの後は、座った姿勢が多い学生に普段から実施できる肩のストレッチや2人1組で身体全体を使ったジャンケンなどを行いました。
 次に6~7人の8グループに分かれ、先生が用意して下さった紐をネット代わりにソフトバレーボールを行いました。初めは小さな声で遠慮しながらのゲームでした。しかし時間が経つにつれ、自分たちで役割を決めたり、グループ内の皆で声を掛けあったりしていました。ゲーム形式で行いましたので、勝った時にはグループ全員でハイタッチをして喜んだり、悔しがったりしていました。そして白熱した戦いとなっているグループもありました。見ている教員も普段見られない学生たちの表情を見ることができ良かったです。最後は再度集合し、クールダウンのストレッチを行い、片付けをして終了となりました。

肩のストレッチ

肩のストレッチ

 先生は身体を動かしながら、最近高齢者の筋肉や骨などの衰えで問題となっているロコモティブシンドローム(運動器症候群)についてや、要介護リスクを予防するための筋力作りなども解説していただきました。この分野は近年、歯科衛生士国家試験でも少しずつですが出題されつつある分野にもなります。学生も久しぶりに身体を動かすことで心も身体もリフレッシュできたと思います。そして、楽しいということだけではなく、歯科衛生士にとって重要なチームワークや相手を思う気持ちを学べたのではないかと思います。
 今回学生は実際に身体を動かすことで、座学で学んだことをより深く理解できたのではないかと思います。その知識を2年生で学ぶ高齢者歯科学、介護福祉論、また3年生の高齢者施設実習へ繋げてもらいたいと思います。
 また歯科診療所では高齢の患者さんへのアプローチや対応に活かし、患者配慮ができる歯科衛生士になってもらいたいと思います。
(専任教員 角田安佳梨)