防犯講習 ~まず、できること~

 5月9日(火)に兵歯会館5階ホールで、生田警察署の生活安全第一課の若宮警部補と鶴田巡査部長を講師に迎え防犯講習が行われた。
 近年女性がストーカーやDV(ドメスティック・バイオレンス)などの犯罪に巻き込まれるケースが多発している。学院でも、学生へ防犯に対する知識の再認識を促すよう、生田警察署に協力いただき防犯講習を行うことになった。最初に、若宮警部補から兵庫県内でも年間1,800件ほど女性が犯罪に巻き込まれていると教えていただいた。しかし、この件数はあくまで被害届が出ているものであり、被害届が出ていないものを含むと総被害件数はかなり多いということをお話しいただいた。被害は誰にでも起こりうることであって、その際に大切なことは、今事件が起こっていることを周囲の人に伝える事が大切だそうだ。声を出すことが難しい場合は、室内であれば何か重いものを投げて窓ガラスを割ったり、屋外では防犯ベルを使用する方法があることを教えていただいた。私たちは、人が多い公共の場所では、他人に対しては無関心になってしまう。例えば痴漢にあった場合も、声が出せない時は近くに友人がいればメールで知らせたり、友人がいなくても着信音を鳴らすなどの行動に移すと周りの人の視線を向かせることができるため有効だそうだ。
 つづいて、鶴田巡査部長からは、護身術を教えていただいた。最初に若宮警部補と鶴田巡査部長にデモをしていただき、その後学生が順番に檀上やホール前方で実際に護身術を実践していった。学生が護身術を習っている様子を見ながら、しっかりと身につけて欲しいと思う反面、そのような状況が学生の身に起こらないように願う。
 最後にこのような被害は、自分たちが意図しないところで、そして知らない間に起こっていること、万が一異変に気づいたら、すぐに警察に相談することが一番であると教えていただいた。情報社会になり、今後も多様化する犯罪に学生が巻き込まれないように私たち教員も、できる限りの防犯対策を行っていこうと思う。
(専任教員 前山由起子)