スポーツ理論実習 ~青空の下で学ぶ~

準備運動

準備運動

 本校の歯科衛生士教育が3年制に移行し、7年目を迎えました。2年制から3年制に教育が変更したことにより、新しい科目が新設されました。その中のひとつに、「スポーツ理論と実技」があります。内容は、硬式テニスの基礎を学び、実践をしていくというものです。実習をすることで、座学では学ぶことのできない、テニスの楽しさを知り、スポーツを身近に感じることで、自分自身の体だけではなく、メンタルのトレーニングを学ぶことを目的としています。

 学内には、スポーツを行うための場所がないため、講師の先生が所属されている中央区の神戸ローンテニス倶楽部のテニスコートをお借りして実習させていただいています。4月下旬から10月上旬まで強い日差しの中での実習になります。学生には自身の体調管理と水分補給を忘れないように等、実習における注意点を伝えています。

 実習は、まず体操・ランニングの準備運動を行い、それぞれが3人の講師のグループに分かれ、フォアハンド・バックハンド・ボレーと基礎的な技術を学び、ダブルスのゲームができるように指導していただいております。学生の中には、テニスの経験がある学生もおり、初めてラケットを持つ学生に対し、グリップの握り方から説明したりしている者もいました。初めての学生は、跳んできたボールを、ラケットに当てるだけで精一杯でしたが、講師の先生がたの優しく丁寧な指導に、少しずつタイミングが合うようになってきていました。輝く太陽の日差しの下で、自分たちのショットに一喜一憂している学生たちの様子は、私達教員にも微笑ましいものでした。

 今後、学内で専門科目を学習していく学生にとっても、校外に出て体を動かすことで、普段とは違った視点で物事を考えるきっかけになればと考えております。

華麗なるフォアハンド?

華麗なるフォアハンド?

 日差しの厳しい中、学生が怪我や体調を崩すこともなく、無事に実習をさせていただくことができるのは、実習の合間に休憩を入れたり、水分補給をさせてくれたりと講師の先生がたのご配慮をはじめ、学生の様子を見るために実習に参加していただいている大頭副校長のおかげであると、感謝しております。今年も、学生が何事もなく実習を終え、新しく何かを得ることができればと願っております。

(専任教員 前山由起子)