歯科診療補助、アシスタントワーク実習 ~臨床実習本実習へ向けて~

 3年生(52回生)は6月からの臨床実習本実習に向けて、1・2年次に修得した知識と技術を再確認するために、歯周病予防処置論と歯科診療補助論のまとめ実習を行っています。
 私が担当している歯科診療補助論では、2年次の最後にまとめの講義でCo~C4の進行度合に応じて行われる治療法について各々、準備物と術式の確認を行いました。その後の実習で、セメントや印象材の練和練習、寒天・アルジネート印象材での連合印象のパステクニックの練習、感染対策として滅菌・消毒の分類、口腔外科で使用する器具の取り扱い、歯間分離・隔壁法の確認を行いました。
 3年生に進級し、より臨床の現場に近い実習ができるよう、さらに確認実習を繰り返し行います。近年臨床現場でよく目にするカートリッジタイプのシリコン印象材を用いたパステクニックの練習や暫間被覆冠の仮着と余剰セメントの除去、アシスタントに付くことを想定しての器具準備、術式に沿って使用する器具を並べたり、歯牙模型へのCR充填、義歯作製手順の確認、歯科用薬剤の名称・用途確認、バキュームテクニックの練習など、さまざまな実習を通して、今までの知識の整理と技術の向上を目指し、復習を行ってきました。
 6月からの臨床実習本実習を目前に控え、実習がより充実したものになるようにと自主的にアシスタントワークの練習を申し出る学生も多く、臨床現場に出る緊張と意識が高まっているように感じます。学生には、今までの学内実習でも積極性を持ち取り組むことを指導してきました。指示を待つばかりではなく、自分で考え、臨床現場での歯科衛生士の動きをしっかりと見て学ぶことが重要であると伝えています。
 臨床実習では、学生の自信のなさから積極性が欠けていたり、極度の緊張から今までできていたことができなくなることがあります。ご指導いただいている指導歯科衛生士のかたや歯科医師の先生がたには大きなご負担をおかけしているかと思いますが、いつも温かくご指導いただいていることに大変感謝しております。これからも変わらずご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 これから5カ月間に及ぶ臨地・臨床実習を通じ、学生たちが歯科衛生士としての知識と技術と心構えを身に付けてさらに成長していく姿を楽しみにしています。
(専任教員 清水敬江)