3年生から1年生へオリエンテーション ~平成から令和の時代の中で~

3年生の説明を熱心に聞く1年生

3年生の説明を熱心に聞く1年生

 4月10日、平成最後の入学式を挙行し、本年度は90人の新入生が50回生として本学院に入学しました。新しい制服に身を包み、緊張した面持ちの新入生を3年生(48回生)、2年生(49回生)の学生は大きな拍手で迎えました。
 新入生は、入学後のオリエンテーションで学校生活におけるルールや今後の予定などさまざまな説明を聞きます。その中で、学校案内および掃除当番の流れについては、3年生が担当し、1年生へ説明を行います。本年度は、1年生を5人の班に分け、3年生1人が1つの班を担当しました。3年生には事前に担当する班と説明内容について伝達していたので、各自シミュレーションを行っていましたが、1年生に対面するまでは緊張し、何度も説明用紙を読み直していました。そして、いざ自分の担当するグループと対面したときは、緊張しつつも笑顔であいさつを行い、一生懸命伝えようとする様子が窺えました。学校案内では、各フロアの説明だけではなく、各教室の利用方法なども説明を行います。その中には、教務室の入退室の方法が含まれており、まず3年生がデモンストレーションを行い、理解できたかを確認した後に1年生の代表者が行いました。また、掃除当番の説明では、実際に道具を確認して使用方法や掃除チェックの方法についての説明を行いました。1年生もメモを取りながら先輩の説明を熱心に聞いていました。そして、それぞれの班が終了するころには、お互いが打ち解けて、学校生活について談笑している姿もありました。
 3年生は、6月から始まる臨床実習本実習に向けて、今まで学んできたことの総まとめとして、1年生指導という実習が始まります。この実習は、同級生ではない初めての患者さん役として1年生に施術や歯科保健指導を行う実習です。初対面の1年生に対して、コミュニケーションをとり、問題点を把握し、施術や指導に繋げる必要があります。また、自分の伝えたいことをどのように工夫すれば伝わるかを考えなければいけません。現在、臨床現場では「主体性」「コミュニケーション」「クリティカルシンキング」が歯科衛生士に求められています。平成から令和へと変わる時代を本学院で学ぶ学生には、このような臨床で対応できる力を十分に養い、蓄え、卒業後には存分に発揮できるようにいろんな場面で学びを深められる学生生活を過ごしてほしいと願います。そのために、安倍首相の談話にありましたように「一人ひとりが明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる」よう私たち教員一同も努めていきたいと思います。
(専任教員 難波恵子)