歯科診療補助総まとめ実習(2年生) ~臨床実習本実習に向けて~

 2年生の歯科診療補助では総まとめ実習として、2月にアシスタントワーク講義1回・実習2回を行いました。講義では、1年次に習得した保存修復学から、2年次の最後に習得した歯科放射線学まで、患者さんが歯科医院に来院されてからの治療の流れを復習しました。それぞれの分野で覚えた内容を各治療の流れに沿って繋がるように順を追って講義を行いました。また、イメージが付きにくい義歯の作製順序や準備物も確認していきました。
 講義後の1回目の実習は、まず材料・器具の取り扱いから思い出せるように、合着材練和、印象材練和(器械練和・手練和)、寒天・アルジネート印象採得、口腔外科器具の準備、仮封材の取り扱いなどを行いました。歯科医院でアルバイトをしていない学生は学内でしか材料に触れる機会がないため、久しぶりに扱う材料や器械の取り扱いを忘れている学生もいましたが、一度取り扱いを習得している材料なので、思い出すまでにはそう時間はかかりませんでした。限られた時間の中で、学生は一生懸命、実習していました。
 2回目の実習では第3実習室のチェアーとマネキンを使用し、口腔外科の器具の準備・パステクニック、保存修復の2級窩洞のコンポジットレジン修復、超音波スケーリングのバキュームを行いました。超音波スケーラーのバキュームは歯周病予防処置担当教員1人が一緒に実習に入り、超音波スケーラーの指導も行いながら、フォーハンドテクニックで行いました。実際に超音波スケーラーの注水を吸引するのはなかなか難しいようでしたが、教員が直接指導することによって少しコツを掴むことができたように思います。また、3月に矯正歯科医院の見学臨床実習に行かせていただきますので、矯正器具の取り扱いや名称を再度確認する時間も設けました。
 3年生6月からは臨床実習本実習が始まります。それぞれが今まで学んできたものが発揮できるように、もう一度しっかりと実技と知識の整理ができるように、教員もサポートしていきたいと思います。
(専任教員 角田安佳梨)