Virtual Realityと3D Printingによる拡張触覚手術シミュレーション

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15:30〜16:30

3ds_10神戸大学大学院
医学研究科
消化器内科学分野特命講師
杉本 真樹

Virtual Realityと3D Printingによる 拡張触覚手術シミュレーション

手術の安全性と正確性を向上するために、手術シミュレーションとナビゲーションの概念が定着したが、定義や実用性はまだ確立していない。従来よりVirtual 3D画像に加え、近年3Dプリンターによる臓器立体モデルが利用されてきた。さらに術中画像やデバイス位置情報をフィードバックしたナビゲーションも実用化されつつある。これらを解説すると共に、我々が開発した3Dプリンティング技術による生体質感造形技術Bio-Texture Modelingを解説する。

MDCTデータからオープンソース画像解析アプリケーションOsiriXにて生体臓器の内外部構造をデータ抽出、混合噴射一括積層式3Dプリンターで多素材樹脂にて立体造形した。

16μm精度で解剖を忠実に再現。生体適合材料(FDA認可)にて、異物反応ない人工臓器が造形できた。透明樹脂は臓器内部構造を透見化し、局在診断に有用であった。また水分と繊維質を含有する組織湿潤素材を開発し、臓器の触感と生体組織の湿潤環境をも再現できた。これは出血や熱変性などの生体組織反応を再現するため、手術手技の正確性と術時間短縮が得られた。

このレプリカ臓器は、患者の個別化にも対応できる手技トレーニングシステムにも有用であった。

これら可視化・可触化インターフェイスによる拡張触覚手術シミュレーション紹介し、歯科口腔領域への展望を考察する。

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