個人経営にこそ必要なCAD/CAMとは

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15:30〜16:30

3ds_06フィデス・デンタル
名倉 努

個人経営にこそ必要なCAD/CAMとは
〜症例に応じた材料の選択とCAD/CAM性能の違い〜
〜CAD/CAMの適応範囲拡大と今後の展望〜

2005年に厚生労働省から歯科材料として認可を受けた歯科用ジルコニア(以下ジルコニア)は審美性・生体親和性が従来の金属を使用した補綴治療に比べ優位性が高く、一般歯科診療における補綴治療の選択支として、瞬く間に患者へ認知されたことは記憶に新しい。

それから9年、ジルコニアは第2世代・第3世代と進化を遂げ、多種多様な形態への加工が可能となり、現在では単冠による補綴治療からインプラント治療におけるフルマウスブリッジの補綴治療まで可能となり、歯科診療においてなくてはならない存在となったといえる。

それらジルコニアが歯科界のニーズに合わせて複雑なデザインを製作可能にしてきたのはCAD/CAMシステムの進化に他ならない。

2005年当初接触式であったCADシステムも世代交代し非接触式である光学式へ移行し、アナログ模型のデジタル化作業が飛躍的に向上し、歯科技工士の作業効率が大幅に改善されたといえる。

また光学式に変わることにより、歯台支模型の細部再現性が向上しCAD/CAM製作の補綴装置の適合精度も7〜8μ前後と歯科技工士が製作する補綴装置と比較しても退けをとらないものとなりつつある。

技工作業そのものが機械化されるなか、新たにCAD/CAM製作によるハイブリッドクラウンが2014年に保険適用となり、今後更なる需要が見込まれることから、今後小規模経営のラボでもCAD/CAMシステムの導入が必須と考えられる。

今回、多種多様にあるシステムの中から、STLデータによるオープン化されたCAD(3shape社製)とCAM(imes-icore社製)システムから構成されるC−Pro System(パナソニックデンタル株式会社)を用いて、改めてCAD/CAMシステムの概要から加工可能な材料、ハイブリッドクラウンからジルコニア床義歯まで多種な症例を紹介し、私自身個人経営の立場から技工所経営に適したCAD/CAM選択など考察を踏まえて報告したいと思う。

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