2012.05.16

フッ素はむし歯予防に効果があるのですか?

 口の中では、歯の石灰質が溶けてまた再生されるというプロセスが繰り返されています。溶けるほうが多くなればムシ歯につながります。石灰質の再生を促すフッ素がムシ歯予防に効果があることは早くから研究されていて、1969年には世界保健機構(WHO)からも実施勧告が出されています。
日本では長くフッ素の毒性をめぐる論議があって使用が一般化されていませんでした。しかし昨年12月、医療環境問題検討委員会フッ化物検討部会で「効果あり」との答申があり、フッ素の積極的な活用が進みそうです。
フッ素をムシ歯予防に応用する方法には、

  1. フッ化物の歯面塗布
  2. フッ素入りの水でうがい
  3. フッ素入りの歯みがき剤などがあります。

最も効果的なのはフッ化物の歯面塗布です。乳歯の生えそろう3歳ごろと永久歯の生え始める6歳ごろ、永久歯の生えそろう12歳ごろに行いますが、使用する薬品や方法によって異なるので、専門医に相談してください。
それから、フッ化物を塗布したからといって毎日の歯みがきをおろそかにしていいということではありません。念のため。



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