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2012.04.01

命をつなぐ口腔ケア <健口ひょうごフォーラム>

3月18日(日)午後1時30分から神戸市中央区の松方ホールで「健口ひょうごフォーラム」が開催された。これは、県民に対し歯科保健に関する正しい知識の普及やかかりつけ歯科医を持つことの重要性、上手な医療機関へのかかり方を啓発するとともに、生涯を通じた口腔と全身の健康の保持増進および歯科における医療安全の推進を目的としたもので、兵庫県と兵庫県歯科医師会の共催で開催され、650人の県民が参加した。

フォーラムでは、まず主催者代表として豊川兵歯会長が「兵歯では『口からはじまる健康づくり』を合い言葉に県民の健康づくりを、歯科医療を通じてお手伝いさせていただいている。また、口腔の健康は全身の健康に結びつく大切なものであるということを知ってもらいたいという理由で『健口』という言葉を使っている。東日本大震災から1年が経過したが、私たち兵庫県歯科医師会がこの震災にどのように対応してきたかを報告する」とあいさつし、次に柏兵庫県健康局長が「歯および口腔の健康づくりに関しましては近年全身の健康との関係が注目されており、かかりつけの歯科医を持つことや定期的な歯科健診を受けていただくことで、むし歯や歯周病を予防し、8020運動を一層推進していきたいと考えています。本日のフォーラムがご参加の皆さまの歯と口腔の健康につながることを祈念いたします」と述べた後、評論家の金美齢氏が「それでも日本に期待する」という演題で基調講演を行った。金氏は講演で、母国である台湾と日本とのかかわりや日本の国民皆保険制度の重要性、メディアの問題点、自分の国は自分で守るという意識の大切さ、日本政府が周辺諸国や在日外国人に対して取るべき姿勢などについて話した。

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主催者あいさつをする豊川会長

続いて板垣兵庫県警察歯科医会専務理事が、昨年4月から5月にかけて宮城県で警察歯科医会が行った東日本大震災での身元確認についてスライドを交えて報告した後、「命をつなぐ口腔ケア」をテーマとするシンポジウムに移った。シンポジストの大内康弘宮城県歯常務、山内義之氏(芦屋市開業)、上田和美兵庫県歯科衛生士会会長、門井謙典氏(兵庫医科大学病院口腔外科)、古屋聡山梨市立牧丘病院院長の東日本大震災における活動報告に続いて、末瀬兵歯専務をコーディネーターとして討論会が行われ、災害時の関連死を増やさないために被災地での口腔ケアは重要であり、今後それを確実に行うためのシステム作りが求められるとの結論を得てフォーラムは終了した。
全てのプログラム終了後、参加者には「でん太キシリトールチョコレート」や口腔ケアグッズが配られた。

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災害時の口腔ケアについて討論



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