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2年生 口腔内写真撮影実習 ~初めて口腔内写真を撮影して~

口腔内写真

口腔内写真

 今般、歯科臨床の場では、患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や、どのような治療を選択するのかを確認し、お互いに同意したうえで治療を行うことが重要視されています。そこで、限られたチェアータイムの中でいかに効率よく患者の現状を伝えられるかが大切になります。
 その中で、口腔内写真は診査診断の材料となる口腔内の変化を示す写真材料です。主な目的として、⑴患者の口腔内の状態を明確に記録⑵歯科衛生士が行った処置と指導を客観的に評価⑶患者指導の説明媒体として用いることで、より具体的な指導ができ、患者の動機づけにつながる、といったことが挙げられ、重要なツールとなります。
 1月、2年生は歯科保健指導の授業で口腔内写真撮影実習を行いました。事前に行った講義では、口腔内からどのようなことが読み取れるかや、規格枚数の例を学んだ上でマネキン実習を行いました。学生たちは初めて触れる口腔内写真撮影用のデジタルカメラに戸惑いながらも、構図やフォーカスに注意しながら実習を行いました。相互実習では正面、左右側方面、上下咬合面の5枚法で撮影実習をしました。補助者役の学生は、口腔内ミラーの角度を合わせることの難しさを体感し、患者役の学生は、口角鈎が口腔内に当たった時の痛みや長時間牽引されることによる苦痛を体験し、術者役の学生は、その苦痛をできるだけ与えないように注意深く撮影しました。しかし、相互実習ではマネキン実習の時とは違い、効率よく規格写真を撮る難しさに四苦八苦しながらも、初めて写真で見る口腔内に学生たちは、「最後臼歯までしっかり入った写真が撮りたい」「左右のバランスよく咬合平面をまっすぐに撮りたい」と、与えられた実習時間を最大限に使い真摯に取り組んでおり、その姿は将来歯科衛生士として現場で活躍する姿と重なり、頼もしくも見えました。
 また、さまざまなデジタルツールが普及する現在、チェアーサイドで撮った口腔内写真を即時にデータ化し、限られたチェアータイムの中で患者説明用のツールを作成する技術は必要不可欠です。2年生ではiPadでKeynoteを用いてスライドを作成し、プレゼンテーションを行う授業も同時に行っています。その授業で習得したスライド作成の技術やプレゼンテーション能力に、今回の口腔内撮影実習で習得した技術を加えて、より充足した患者説明が行えるようになることを期待しています。
(専任教員 平野直子)