2年生研修旅行 ~コロナ禍における感染予防、安全対策~

 本校では例年、集団生活を通しての規律、協力の大切さを学ぶことを目的として、2年生の11月に1泊2日の研修旅行を実施していましたが、昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大のため中止となりました。本年度は、実施するべく計画を始めた夏ごろには不安もありましたが、新規感染者数の減少もあり、十分な感染対策を行ったうえでの研修旅行を実施することになりました。大きな対策として、行先を東京方面から関西近郊にし、新幹線などの公共交通機関による他の乗客との接触を避けました。また、旅行前のワクチン接種の推奨や、抗原検査の実施、テーブルマナー講座や夕食時には広い会場を利用し、テーブルごとの人数を減らし、パーテーションの設置など、感染対策をしました。行先が近郊になっても楽しめるようにと、旅行会社の担当者もさまざまなプランを提示してくださいました。
 1日目はまず、京都の株式会社モリタ製作所でさまざまな歯科医療機器の見学をさせていただきました。モリタ製作所は例年1年次に日帰り研修として伺っていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により実施できていませんでした。その後、THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTOでテーブルマナー講座を受講しました。テーブルマナーを学びながら美味しいお料理をいただき、社会での基本的なマナーについて学びました。次に、ハンディクラフトセンターで匂い袋作りの体験を行い、お香の起源や匂い袋のはじまりについて学びました。その後はホテルへ向かい、夕食の際には学生主導のレクリエーションを行いました。コロナ禍で学生間での交流の時間もなかなか設けられていなかったため、学年全員で親睦を深め、有意義な時間を過ごせたように感じます。
 2日目は、ユニバーサルスタジオジャパンで昼食時の特別パーティーを開催しました。この特別パーティーはさまざまな企業でも実施されているとのことで、1つの会場を貸し切り、素敵なショーの演出やキャラクターの登場があるものです。友人同士で訪れる時には経験できないものをぜひ体験してもらい、特別感を感じてもらえればと思い企画しました。当日のパーティーには、昨年研修旅行を実施できなかった3年生も合同参加しました。臨地臨床実習の最中ではありましたが12月に入れば本格的に国家試験対策が始まるため、リフレッシュになればとの思いで合同開催にしました。学生は、パーティーの時間以外は自由行動をし、時間になれば専用のチケットを持って決まった会場に来るようになっていました。開催時間前になると、キャラクターが特別にお迎えをしてくれるグリーティングもあり、まさに特別感を感じられるものでした。パーティー自体も歌やダンスが盛りだくさんで、2・3年生共に距離をとりながらではありましたが、非常に盛り上がっていました。
 この2日間を通して、学生の学校では見られない一面や、たくさんの笑顔を見ることができました。現2年生はコロナ禍での入学のため、式典はもちろん、親睦を深めるための行事もほぼ実施できていない状態で何か思い出に残ることを企画してあげたいという気持ちもあったため、今回の研修旅行が無事に実施でき、学年全体での共有できる思い出が1つできて良かったと思います。
 2年生はこれから、単位修得試験や学内実習、臨床実習に向けてのさまざまな課題が増えてきます。研修旅行で親睦を深めた仲間と支えあいながら、頑張ってもらいたいと思います。
(専任教員 菅 敬江)