新年度スタート ~48回生を迎えて~

 平成29年度新入生が4月10日(月)真新しい制服に身を包み、入学式を迎えました。4月1日から校名も兵庫県歯科医師会附属兵庫歯科衛生士学院と変わり、私たち専任教員も例年よりさらに新たな気持ちで新年度のスタートをきりました。3年間の医療専門課程修得に向けて精一杯のサポートができるよう誠心誠意努めてまいりたいと思います。
 2学年は、4月11日から10日間のプレ臨床実習に行かせていただきます。プレ臨床実習は、初めての臨床現場で、日々の歯科診療について学ぶ見学実習です。臨床で働く歯科衛生士の姿を見学させていただくことで、自分の将来の歯科衛生士像を思い描き、1年生で修得した基礎科目での学びを2年生からの臨床科目へ繋げ、学習意欲が向上することと思います。
 プレ臨床実習での目標は、
 1.態度
 医療人としての人間性や倫理観、コミュニケーション能力を習得するために、臨床における歯科衛生士の役割を理解し、実習生としての基本的な態度を身に付ける。
 2.知識
 学内で習得した知識を歯科臨床の場と結びつけ、理解し考察する。
 3.接遇
 ライフステージ毎に患者を捉え、歯科衛生士の行う医療接遇を観察し、コミュニケーション能力を養う。また、安全且つ効率的な対応を考察する。の3点となります。
 1の「態度」については1年前の入学式以来、授業やHR、また学院生活のさまざまな場面で折にふれ、細かく指導してきましたが、臨床の場で医療人としての態度がとれるかどうか心配な部分もあります。
 2の「知識」については、現時点では基礎科目に加え、臨床科目は保存修復のみの修得となります。治療の流れとそれぞれに必要な器具については春期休暇前に学習を行い知識の整理をし、実習帳記入のトレーニングも行いました。
 3の「接遇」についてはライフステージごとの対応方法を座学で学びましたが、実際の経験がほとんどない状態となります。もともとコミュニケーション能力が高い学生は得意な分野となりますが、反対に苦手な学生もいるのでスタートには大きな差があると感じます。
 やっと1年、歯科衛生士の卵として育ち始めた学生たちで、できないことも多いとは思いますが、10日間の臨床実習を通して、さまざまな症例を見学することで、歯科衛生士の役割の大きさを学び、成長して帰ってきてくれることと期待しています。
 実習生を受け入れて下さっている医療機関の皆様には、日々の業務でお忙しい中、学生指導にあたっていただき深く感謝をするとともに、プレ臨床実習が終わり、学院に戻ってきましたら3年次の臨床実習本実習の際に、成長した姿を見ていただけるように、私たち専任教員も日々、学生指導に邁進していきたいと思っています。
(教務主任 小村照代)