おしえて!でん太 歯とお口の相談室

でん太くん プロフィール

子どもと、お母さんになる人のために

乳歯のできはじめは妊娠7週目くらい、永久歯も妊娠3~4か月でできはじめます。胎児の正しい発育を促すために、生活のリズムと栄養のバランスに留意しましょう。
また、妊娠中は唾液が酸性になります。さらに、食べる回数が増える、つわりで気分が悪いなど、口の中の清掃が不十分になりがち。ムシ歯や歯周病になりやすいので、口の中を清潔に保つよう心がけましょう。
妊娠したら早いうちに歯医者さんをたずね、口の中の健康診断をしてもらうとともに適切なアドバイスを受けることが大切です。

食べたらすぐに歯をみがく習慣をつけましょう。できないときはブクブクうがいを。自分できちんとみがけるようになるまでは大人が手伝います。
栄養のバランス、規則正しい生活を心がけることも大切。歯医者さんでの定期健診も欠かせません。歯質を強くするフッ素もムシ歯予防に有効ですので、歯科医師にご相談ください。

糖質の入った物を食べると、口の中にいる細菌がそれを栄養にしてグルカンをつくります。ネバネバとしたグルカンは歯にくっつき、さらに増えていきます。このかたまりが歯垢です。歯垢の中にいる細菌がつくりだす酸は歯の硬いエナメル質をとかし、ムシ歯をつくります。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、やわらかいため、一度ムシ歯になってしまうと進行が早く、数カ月で、あるいはもっと早く神経まで進んでしまうこともあります。
甘いものばかり食べたり、時間を決めずにだらだら食べてばかりいると、ムシ歯になりやすくなります。

シ歯のために十分にかめなかったり、片側の歯だけでかみつづけていると、アゴの発達がいびつになって、ゆがんだ顔になることがあります。

ムシ歯が進行すると、細菌が血液にまじって全身に運ばれたり、細菌の毒素が脳神経を刺激したりして、虹彩炎や角膜炎などの目の病気、心臓病、皮膚病、腎臓病、神経疾患、敗血症などの全身病を引き起こすことがあります。
また、集中力の低下を招くとともに、正しく発音できないための劣等感など、精神的な影響も考えられます。

噛むことには、
(1)消化を助ける
(2)唾液の分泌をよくする
(3)あごの組織を強くし顔の形を整える
(4)心を落ちつかせる
(5)脳の働きを活発にする
などの働きがあります。
また、ふんばったり、集中力を高めたり、スポーツで力を発揮したりするためにも、強く噛みしめる力が必要です。
しっかり噛みしめるにはあごを鍛えなければなりません。赤ちゃんがおっぱいに吸いつくのはあごを鍛える練習の第一歩。いっしょうけんめい吸うことで頬や舌、口の回りの筋肉が強くなっていくのです。
子どもの口は小さいので、噛むことも訓練を重ねながら次第に身につけていきます。離乳期から徐々に歯ざわりのあるもの、噛みごたえのあるものを、ゆっくりと時間をかけて体験させていきましょう。
いろいろな食品を興味をもって食べるには、家族いっしょに、ゆとりをもって、なごやかな雰囲気で味わうことが大切です。食事の前には甘い飲み物や間食を与えすぎないように気をつけましょう。

 

 口の中では、歯の石灰質が溶けてまた再生されるというプロセスが繰り返されています。溶けるほうが多くなればムシ歯につながります。石灰質の再生を促すフッ素がムシ歯予防に効果があることは早くから研究されていて、1969年には世界保健機構(WHO)からも実施勧告が出されています。
日本では長くフッ素の毒性をめぐる論議があって使用が一般化されていませんでした。しかし昨年12月、医療環境問題検討委員会フッ化物検討部会で「効果あり」との答申があり、フッ素の積極的な活用が進みそうです。
フッ素をムシ歯予防に応用する方法には、

  1. フッ化物の歯面塗布
  2. フッ素入りの水でうがい
  3. フッ素入りの歯みがき剤などがあります。

最も効果的なのはフッ化物の歯面塗布です。乳歯の生えそろう3歳ごろと永久歯の生え始める6歳ごろ、永久歯の生えそろう12歳ごろに行いますが、使用する薬品や方法によって異なるので、専門医に相談してください。
それから、フッ化物を塗布したからといって毎日の歯みがきをおろそかにしていいということではありません。念のため。

 下の前歯が生えたら、授乳や離乳食のあとに人肌のお湯に浸したガーゼなどでていねいに歯のまわりを拭くことから始めましょう。歯が生える前からお母さんが指で歯ぐきをさわるなどして、口のなかに指を入れることに慣れさせておくといいですね。
なんでも口の中に入れるようになったら、オモチャのかわりに歯ブラシを持たせてみましょう。
上下6本生える1~2歳ごろには、膝の上に寝かせて小さなやわらかい歯ブラシでみがいてあげましょう。歯みがき剤は必要ありません。特に前歯の唇側やすき間、奥歯のかみ合わせ部分はていねいに。
乳歯が生えそろう2~3歳ごろは大人のマネをしたがるので、歯ブラシを持たせて自分でみがかせます。大人がお手本を見せて一緒にみがくといいですね。
ブクブクうがいができるようになれば、一人みがきに挑戦です。3~4歳を過ぎるとなんでも自分でしたがりますので、正しいみがき方を練習させます。歯ブラシの持ち方も教えてあげてください。
ただし、完全に一人でみがけるようになるまでは、お母さんやお父さんの仕上げみがき・点検みがきを忘れずに。

  • a1_201子どもをまっすぐに寝かせる
    (あぐらを組むと安定します)
  • 歯をよく見て、確実にブラシをあてる
    (歯ぐき、舌などにブラシをあてないように)
  • 広がった歯ブラシを使わない
    (歯垢をきれいに落とすことができないだけでなく歯ぐきを傷つける)

 乳歯は上下合わせて20本あることはご存じですね。乳歯は生後6か月ごろから生えはじめて2歳半から3歳くらいまでに生えそろいます。
一方、あごは乳歯列が完成した後も成長するので、歯とあごの骨の大きさに不調和をきたすことになります。これを修正するために、6歳ごろになると小さい乳歯から大きい永久歯へと置き換えられていくのです
さらに、乳歯の数の20本だけではあごの成長に追いつけないので、上下左右各2本(親知らずを含めると3本)の大きい歯が、あごの成長にしたがって奥の方に追加されていくと考えられています。
さて、いちばん最初に生えてくる永久歯は6歳臼歯と呼ばれるものです。永久歯の中でいちばん大きくて噛む力も強く、いちばん長く使わなければならない歯です。 でも、奥の方に生えてくるので気づきにくく、完全に生えるまで1年から1年半もかかるため、みがきにくくムシ歯になりやすい歯でもあります。汚れもたまりやすいので要注意。口の横から歯ブラシを入れて、ていねいに1本みがきしましょう。

生えてくる途中は他の歯より低いため、歯ブラシの毛がとどかない。

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お口の横から1本みがきをしましょう。

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ティーンズ編

口臭が気になると人前で話したり笑ったりすることにも気おくれしてしまいますね。口臭の原因としてはニオイの強い食べ物やお酒、胃腸の病気、精神的なものなどが考えられますが、最大の原因はムシ歯や歯周病のもとになっている歯垢です。まずは歯医者さんで原因を調べてもらいましょう。

歯垢を取り除くには、食べたあとのていねいなブラッシングが欠かせません。みがき残しがないように心がければ、口臭を防ぐだけではなく、ムシ歯や歯周病の予防にもなります。デンタルリンスやデンタルフロスを併用すると、もっと効果的。定期的に歯医者で歯垢や歯石をとってもらうことも大切です。

正しいブラッシングのポイントは、歯垢のたまりやすいところをていねいにみがくことです。みがき方の基本は、歯ブラシの毛先を歯に直角にあててこまかくヨコみがき、歯と歯の間はかきだすようなタテみがきです。歯と歯ぐきの間は毛先を45度の角度であてて小さく振動させます。歯ブラシの持ち方は、歯と歯ぐきに負担をかけないペングリップにします。
歯の裏側は毛先のかかとを使って、また、歯ブラシの届きにくい奥の歯は口の横から歯ブラシを入れて一本一本みがきます。八重歯など歯が重なったところは歯ブラシをタテにあててみがきます。フロスも有効です。すき間のあるところは歯間ブラシなどで注意深く掃除しましょう。

 

ミドル&シルバー編

ドライマウスとは口の乾きを感じることです。口の中が乾くと舌などの粘膜が荒れ、ぴりぴり痛む、うまく会話ができない、む し歯や歯周病が進行しやすいなど困ったことが起こってきます。一般にお年寄りは唾液の分泌量が減って口が乾きがちになりますが、身心の病気や薬の副作用な どによっても起こりますので、まず原因となる病気がないかを調べます。唾液の分泌量を増やすには、水分を多く含む食事や酸っぱいものをゆっくりとるのが効 果的です。加湿器で部屋の湿度を保つことも必要です。

口臭の主な原因は口の中にある食べ物のカスや歯垢です。これらに含まれる含硫アミノ酸が代謝されて揮発性硫化物となり臭気を発するのです。ですから、歯みがきなどで食べカスや歯垢を取り除くことが口臭除去の基本です。入れ歯やブリッジも清潔にし、舌の表面につく舌苔は専用器具などで除去しましょう。むし歯や歯周病も口臭の原因になります し、呼吸器系や肝臓、腎臓などの病気が原因の場合もあります。まずは、在宅歯科診療や施設への往診などで歯医者さんに相談してください。

脳血管障害などによって寝たきりの状態となったお年寄りは、一般に唾液の分泌量が少なく、口の中の自浄作用が低下しています。そのため口の中は細菌が繁殖しやすくなります。 細菌や食べ物が誤って肺のほうへ入ってしまうことで起こる誤嚥性肺炎は、お年寄りの死亡原因の上位にあります。歯みがきで口の中を清潔にしておくことは口 の中の感染症はもちろん、誤嚥性肺炎の予防にも有効です。歯や口の健康を保つことは食生活を豊かにすることになり、ひいては全身の健康を高めることになります。

電動歯ブラシは、手にはない独特の動きでみがきにくい部分をみがくことができます。力を入れなくても磨けるので筋力の衰えた高齢者でも楽に歯みがきできそうですが、電動歯ブラシそのものの重量がかなりあるので軽いものを選ぶといいですね。ま た、歯の位置や形に合わせて先端を取り替えられるので、介護者にとっても便利だと思います。いずれにせよ、さまざまな種類のものが出回っていますので、一 人ひとりに合ったものを歯医者さんと相談して選びましょう。ブラシの当て方や動かし方、かける時間など、歯や歯ぐきを傷めないよう正しい使い方のアドバイ スを受けてください。

介護する人がブラッシングしてあげましょう。ブラッシングで歯や口の中が清潔にな るだけではなく、歯や歯ぐき、粘膜を刺激することで唾液の分泌量が増し、口腔の自浄作用も高まります。便利な口腔清掃用具や障害者が持ちやすい形に工夫さ れた歯ブラシなどもありますので歯医者さんに相談してください。お口の中が健康になると食欲が増し、全身の状態も良くなりますよ。ブラッシングを嫌がる場 合は、まず、うがい。介護する人が指に布を巻き付けて口の中をきれいに拭くことから始めてもいいでしょう。

歯や歯ぐきに病気があると、それが原因で関節リウマチや心臓の病気、腎臓の病気、目の病気などを引き起こすことが知られています。また、ムシ歯や歯周病 の細菌が血液中に入り込んで、恐ろしい敗血症を引き起こすこともあります。とくに、高齢者では、口の中の細菌が誤って肺の方に飲み込まれ肺炎を起こし、死 に至ることがあります。我が国では、老人性肺炎が高齢者の死因の中で高い割合を占めていますので、口の中を清潔に、健康に保つことが大切です。

歯の根っこが露出していて、冷たいものなどがしみるのではありませんか。おそらく歯周病がかなり進行しているものと思われます。歯周病は初期の段階では痛みがないので気づいたときには手遅れということが多いのです。と もかく、歯医者さんに行って治療とアドバイスを受けてください。ブラッシング指導も受けましょう。毎食後、正しく歯みがきをすれば、ある程度は健康な歯ぐ きに戻りますが、ブラッシングだけではとれない歯石は歯医者さんで取ってもらいます。歯医者さんといっしょに歯の健康を守っていきましょう。

薄いピンク色の引き締まった歯ぐきは健康のシンボル。歯ブラシや指先で歯ぐきをマッサージすると、引き締まって、歯周病の予防や症状の改善によい効果が期待できます。マッサージするとき、殺菌・消炎効果のある薬剤入りのペーストや塩をつけるといっそう効果が高まります。しかし、古くなって毛先が広がった歯ブラシを使ったり、むやみに強くこすったりしては歯や歯ぐきを傷めてしまって逆効果。歯医者さんで正しいマッサージ法を指導してもらいましょう。

歯が抜けてしまうと、抜けた歯の周りの歯が傾いたりゆるんだりしてきて、口の中全体に悪影響を及ぼすので放っておくのはよくありません。抜けた歯の機能を補う方法には、抜けた歯の両側の歯を支えにして人工の歯を取り付ける「ブリッジ」、まとめて抜けたあとに用いる「部分入れ歯」「総入れ歯」、さらに、あごの骨の中にチタンなどを埋め込んで人工の歯ぐきと歯をつくる「インプラント」などがあります。
抜けた歯の場所や本数、違和感の感じ方などは人それぞれですので、費用や時間なども含めてどの方法がベストかかかりつけの歯科医と相談して決めましょう。 また、歯が抜けた原因を再びつくらないこと、処置後の手入れをきちんとして口の中を清潔に保つことも大切です。

歯並びと矯正治療

悪い歯並びの原因は、さまざまです。

悪い習慣による影響

乳歯のかみ合わせが完成する2歳半ぐらいから学童期にかけて、指をしゃぶったり、唇をかんだり吸ったりする癖があると、出っ歯や開咬になることがあります。2歳位までの骨のやわらかい時期に、一方向ばかり向いて寝たり、ほほ杖をつく癖があったりする場合も、あごの発育が妨げられて歯が正しい位置に生えないことがあります。


 

乳歯のむし歯・乳歯が抜けずに残っている

乳歯は、永久歯が正しく生える場所を確保し、道しるべとなります。乳歯がむし歯になって早く失われると、隣の歯が動いて、永久歯が正しい位置に生えなくな ります。反対に、乳歯がいつまでも抜けずに残っていても、永久歯の生え方に影響を及ぼします。
 

永久歯の喪失

永久歯をむし歯や歯周病などで失った後、そのまま放置しておいたり、歯周病などで歯の根っこがゆるんだりすると、歯が動いて歯並びが変わってきます。


 

その他

歯の治療のための詰め物やかぶせ物が合っていない場合や骨折、外傷などでかみ合わせが狂うことがあります。発育期の栄養障害やホルモン障害なども原因にな ることがあります。やわらかいものばかり食べることによる、あごの発育不良が原因になることもあります。また、遺伝による影響や、胎児のときの母親の栄養 状態や生活習慣などが影響することもあります。

歯に適正な力をかけることによって歯の根っこの周りで骨をつぶす細胞が働き、移動した後には骨を作る細胞が働いて、歯は骨の中を抜け落ちることなく移動し ます。無理なく治療を続けるためには、ある程度の期間が必要になります。年齢や症状によって治療期間は異なりますが、永久歯の歯並びを治療する場合です と、ブラケットをつけて積極的に移動を図る期間はおおむね2~3年、その後、歯列の安定を図り後戻りを防ぐための装置をつける期間が2~3年です。子供の 治療においては個人差も大きいのですが、成長の終わるまでが治療期間と考えてもいいでしょう。

費用については一部を除いて健康保険の対象外となります。それぞれの医院により、また症状や使用する装置によって費用が異なりますが、一般的に永久歯の歯並びを治療する場合で70~80万円ぐらいからではないでしょうか?

 子供の頃は怖いとか時間がなかったなどの理由で矯正治療を受けるチャンスを逃したが、成人してどうしても歯並びを良くしたいという方が最近増えています。歯や口の状態は一人一人違いますが、装置や技術も進歩しており大人になってからでも治療は可能です。

 また、いつから始めるのが良いのかは一概には言えませんが、治療開始の時点で最善の治療を受けることができるように信頼できる歯医者さんに相談してください。

まずは患者さんの気になるところや希望をじっくりとお聞きします。次に歯の型取り、顔や口の中の写真、頭の骨や歯のレントゲン写真などから情報を得ます。 これらの情報から上下のあごの大きさや形、位置関係、そして、前頭部、鼻、唇、下あごなど横顔の評価、舌の大きさと位置、歯の数、大きさや形などを詳しく 調べ現状を分析把握します。この結果をもとに治療計画を立て、治療方法や治療の成果、期間、費用を説明します。

矯正治療は、成長期における筋肉や舌の機能や骨組み的な治療を行う時期と、その後の歯の移動による治療に大きく分けられます。症状や年齢により同時に行う場合もあり、治療装置や治療時期もいろんなケースが考えられます。

代表的な治療装置としては、それぞれの歯に金属やプラスチック、セラミックスなどで出来たブラケットという器具を装着し、それに通したワイヤの弾力や結んだゴムなどの力で徐々に歯を移動するものがあります。

歯列矯正では、歯を抜いて歯とあごの大きさのバランスを取ることがありますが、床矯正によって未発育なあごを広げ、歯を抜かないで歯を移動させる方法もあります。

悪い歯並びには出っ歯や受け口、八重歯や乱杭歯、すきっ歯、上下の歯がすれ違いに咬み合う交叉咬合、上下の前歯が閉め合わせることのできない開咬などがあります。

歯並びが悪く咬み合わせに不都合が生じると、食べ物がかみにくいだけではなく、発音にも支障をきたします。体の 成長期では、歯並びが悪いと顎の骨の形成や、舌や唇の筋肉の働きに大きな影響を及ぼします。また、歯の凹凸が大きいと、歯の出ている部分で唇を傷つけたり 外傷などで歯が欠けたりすることもあります。

歯ブラシが届きにくいため充分な清掃ができず、むし歯や歯周病になる危険性も高くなります。歯が邪魔をして唇を閉じることができない場合には、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなり、歯周病にかかりやすくなります。

見た目や機能的な異常などによって内向的、消極的な性格になることもあります。このように歯並びは心と体の健康を左右する重要な位置を占めています。

インプラント

ブリッジ

失った歯の本数が少なく、残っている歯がしっかりしている場合に用いられる方法です。部分入れ歯に比べると安定していて、かむ力も回復できます。残った歯に固定する方法であるため、両側の歯を削らなければなりません。

部分入れ歯

ブリッジのように両側の歯を削らなくてすみますが、バネがかかっている歯に負担がかかります。ブリッジに比べ、違和感が大きくなる場合もあるようです。支 えになる歯が片側にしかない場合にも取り付けられます。取り外しができるので手入れがしやすいです。

総入れ歯

歯ぐきの上にのせて安定しやすい形に作られた入れ歯。固定されたものではないので、かむ力は弱くなり、弾性のある食品をかみ切るのは困難です。ただし、インプラントが行えないような、骨が少ないケースでも作ることができます。

インプラント治療は健康保険の適用外です。一般に、インプラント体は一本20万円から、セラミックの人工歯は一本10万円から。これに、手術料や骨造成料 などが加わります。これは、およその相場ですので、患者さんの状態や使用するインプラントの種類、医療機関によって異なってきます。

インプラントには、天然の歯のようにしっかりかめる、違和感がない、見た目が自然で美しい、隣の歯を削るなど周 囲の歯に負担をかけない、などのメリットがあります。一方、ドリルで孔をあけるので痛みや腫れが出ることもありますし、骨の量や密度によって行えない場合 もあります。きちんと説明を受け、他の治療法と比較しながらメリットもデメリットも納得した上で行うようにしましょう。

治療の前に十分なカウンセリングを行い、X線やCTで装着する部位や患者さんの全身状態をチェックしますので安心してください。また、インプラント体の素材は生体とのなじみがよいチタンで、長年の臨床研究で最も安全であり、あごの骨ともしっかり結合することが確認されています。手術については、やはり、経験豊富な専門の歯医者さんを選ぶことが最重要です。

 インプラントは自分の歯と同じように大切にしてください。インプラントを長持ちさせるには患者さん自身のホーム ケアが大きく左右します。手入れが行き届かないと、歯肉とインプラントのすき間から細菌が入って歯槽骨が減り、インプラントが抜けることもあります。定期 的に健診を受けて指導を受けるとともに、かみ合わせの調整を行う必要があります。

簡潔にいうと、あごの骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その上に、人工の歯を取り付ける治療法です。

治療の流れは、まず、治療が可能かどうかを判断します。むし歯や歯周病があれば先にその治療を行い、あごの骨が少ない場合は骨造成を行います。

その後、局所麻酔をして歯肉を切り開き、あごの骨を削って孔をあけインプラント体を埋め込みます。人によりますが 6~24週間後、インプラント体とあごの骨の組織がしっかりと結合したら、インプラント体の頭に人工歯を接続する土台を取り付けます。これで外科的処置は 終わりです。そして、型を取って作っておいたセラミック製や金属製の人工歯を装着します。

歯周病

一日でも早く歯医者さんでみてもらいましょう。歯肉炎など歯周病の初期の段階なら、正しいブラッシングなどで健康な歯ぐきに戻すことができます。しかし、ある程度進行してしまうと、薬物の投与や外科的手術などが必要な場合もありますので、歯科医師のアドバイスと治療を受けてください。

歯が抜けてしまった場合は、残った歯を守るためにもできるだけ早く適切な処理をすることが肝心。最近では骨を再生させる研究や治療も進んでいますので、歯医者さんに相談してみましょう。

歯周病の最大の予防は、歯垢をためないことです。基本は、毎日のブラッシング。歯ブラシの届かないところは歯間清掃具などを使ってきれいにします。
でも、やみくもにゴシゴシとやっては、歯ぐきを傷つけたりして逆効果。また、歯垢は歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目などにどうしてもたまってしまいがち。

​まずは、歯医者さんで自分に合った歯ブラシの選び方や正しいみがき方、清掃具の使い方を教えてもらいます。そして、自分では取れない歯石は、歯医者さんで定期的に取り除いてもらいましょう。

いまムシ歯がないからといって安心はできません。これからもムシ歯をつくらないためには、きちんとみがけているか、ムシ歯になりそうなところはないかなど、歯医者さんで定期的に調べてもらうことが必要です。

もっとこわいのは歯周病です。歯周病は自覚症状が少なく、ほとんど痛みがないまま進行します。気がついたときは骨の部分まで破壊されていて、歯が数本まとまって抜けてしまうことも少なくありません。以前は40歳代以降の病気と思われていましたが、今では小学生にも増えてきています。
歯周病の予防と早期発見のためには、歯科医師や歯科衛生士による定期的なチェックが欠かせません。

歯周病は細菌に感染して起こる病気です。歯垢や歯石の中にいるある種の細菌は、歯と歯ぐきが接する部分の組織を破壊する毒素を出します。

すると、歯と歯ぐきの間に溝ができ、放っておくとそこに歯垢がたまって溝はどんどん深くなります。そして歯ぐきが赤く腫れて痛んだり、血や膿が出たり、歯がグラグラ動いたりしてきます。
さらに進むと、歯ぐきの下にある骨がとけて歯を支えきれなくなり、歯が抜けてしまうのです。

人間の歯の健康とペットの歯の健康

もちろんです。野生の動物にはムシ歯も歯周病もありませんが、ペットとして飼われているイヌやネコには歯周病があります。重症になると、食欲がなくなった り、細菌によって感染症をおこして心臓疾患を併発したりします。イヌやネコは自分で歯ブラシを持って歯をみがくことができませんから、歯みがきは飼い主の 役目です。口臭がある、歯ぐきが腫れている、歯ぐきから出血しているなどの症状があれば要注意。まずは歯科治療のできる獣医師に相談しましょう。

また、治療より予防が大切なのも人間と同じ。獣医師からアドバイスを受け、根気よくブラッシングしてあげましょう。

カメのように歯のない動物もいれば、何百本もの歯を持つイルカやハクジラなど、動物の歯はさまざまです。動物の歯の形は、何を食べるかと深くかかわってい て、たとえばライオンなどの肉食動物の歯はすべての歯が鋭くとがっていて、肉を裂いたり骨をかみ砕いたりできるようになって います。また、馬や牛などの草食動物の歯は臼歯が平らになっていて、草をすりつぶすようようにして食べます。タヌキなどの雑食の動物の歯は、平たい前歯と 臼のような臼歯と両方を持っています。

ちなみに、身近な動物の歯の数は、イヌが42本、ネコが30本、馬が40本、牛は32本です。

いいえ、1本も無駄にはできないのです。歯が1本なくなると、隣の歯が動いて歯並びが悪くなる原因になります。6歳臼歯と呼ばれる、永久歯の中で最も早く 生えてくる下あごの第一大臼歯が1本なくなるだけで、食べ物をかんだり砕いたりする力は全部そろっているときの60%に減るとも言われています。前歯がなくなるとスースー空気が漏れるので言葉もはっきりしなくなります。

また、スポーツなどで歯を食いしばると瞬間に大きな力が出ますよね。でも歯がなくなると、しっかりと食いしばれないので、大きな力を出しにくくなります。1本ぐらい…と軽く考えてはいけません。

私たちの歯は左右対称に生えています。歯の数は乳歯が20本、永久歯が28~32本です。歯にはそれぞれの役割があり、上あごと下あごでは、ちょっとち がった形の歯があります。前歯は切歯ともいい、うすくて先が鋭くなっていて、食べ物をかみ切る役目を持っています。前歯の隣の犬歯は先のとがった円錐形を していて、食べ物を食いちぎったり、引き裂いたりします。奥歯は臼のような形をしているので臼歯と呼ばれ、食べ物をすりつぶす役目を持っています。

健康な歯の表面は人間の組織の中でいちばん固いといわれる厚さ約1ミリのエナメル質でおおわれています。その内側には象牙質という組織があり、さらにその 内側の歯髄には血管や神経が通っています。歯垢の中でバイ菌によってつくられた酸は、この固エナメル質を溶かし、ムシ歯をつくります。乳歯は永久歯に比べ てエナメル質がうすくやわらかいのでムシ歯の進行が早く、象牙質や歯髄まで達してしまいます。歯垢をためないよう、食べたらすぐみがく習慣を身につけま しょう。

美しい笑顔へのチャレンジ

ゆっくり食事をすると30分ほどでお腹がいっぱいになってきませんか。これは大脳の働きと深く関わっています。食べたものが消化吸収されて血糖値が上がると、インシュリンが増えます。すると、満腹中枢が満腹を感じとり、摂食中枢から食べることをやめる指示が出されるのです。しかし、早食いの人は、満腹中枢が働いて摂食中枢が指示を出す前にたくさん食べてしまいます。おかわりもして、必要以上に食べてしまうのです。これが肥満のもとになることが少なくありません。

よくかんで食べると、少ない量でも満腹感が得られるので、結果としてダイエットにつながるということが言えます。また、よくかむと食後のエネルギー代謝が高まり、消費カロリーがアップするそうですよ。

上唇と下唇の間に装着して、唇を閉じる運動をするのが「パタカラ」です。もともと、脳卒中や脳外傷などによる口の運動障害のリハビリ用に開発された唇の筋トレ器具。「パタカラ」の名前は、頭・口・舌の筋肉を再活性化させる訓練の発声音「パパパ」「タタタ」「カカカ」「ラララ」から付けられました。

唇を鍛えることで顔の筋肉がストレッチされ、皮膚のたるみがとれて、とくにアゴのラインがシャープになる、つまり、小顔効果が高いと注目されているので す。また、唇を閉じる力を強くする効果もあり、歯周病・むし歯・口内炎が起こりにくくなるともいわれています。

欧米では健康な歯と笑顔が知性の一つであり、女優のスマイルエクササイズは当たり前のこと。笑顔をつくるのは、頬や口元に集中している筋肉で、とくに、口の周りの口輪筋は美しい表情づくりに不可欠です。腕や足の筋肉と同様、使わなければだんだん衰えていきます。

トレーニング法は、

  1. 両手の人差し指と中指で口 角を押え、唇を前に突き出す。
  2. 両手を頬にあて、軽く耳の方 へ引っ張る。
  3. 手は[2]のままで唇を前に出し、手の力に逆らって数回繰り返す。

と、意外に手軽です。

口輪筋を鍛えると、唇が引き締まって表情をイキイキさせ、口元のシワ予防にもなりますよ。

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