令和3年度から令和4年度へ ~新入生に引き継がれる思い~

新入生準備物

新入生準備物

 3月12日(土)に50回生が卒業証書授与式を無事執り行うことができ、この4月から社会人として新たな一歩を踏み出しました。新型コロナウイルス感染症に左右されながらの学校生活を終えた学生たちで、拡大が懸念される中での学内実習や臨床実習本実習では、なかなか思ったように実習ができない日々を過ごすこともありました。なかでも学内実習では感染防止のためエアロゾルが発生する相互実習が中止となり、マネキンでの実習が中心となり、実際に口腔内に触れることがあまりできないまま不安が残る中での臨床実習本実習となりました。それでも、指導歯科医師の先生や指導歯科衛生士さんにご指導いただきながら、自分たちなりにしっかりと考え実習に取り組み4カ月を乗り越えることができました。また、3年間の集大成である国家試験も感染予防を徹底しながらの受験となりました。国家試験前の国試補講では、講師の先生に時間いっぱいまで質問に行っていた学生も多々見られました。各講師の先生がた、臨床実習先の先生がたや指導歯科衛生士さんにはお忙しい業務のなかでご尽力いただきましたことに深く感謝申し上げます。3年間色々な困難を乗り越えた学生は凛とした姿で学院を巣立ちました。不安と緊張の中での新しい生活は、充実した日々となっていることと思います。教員としても歯科医院の新たな戦力として臨床の現場で活躍してくれることを期待しています。
 そして、新年度を迎え4月10日(日)に第53回生の入学式が挙行されます。残念ながら新型コロナウイルス感染予防のため、ご来賓ご父兄の出席は叶わず学生のみの参加となります。入学式に先駆け、本校では新入生に向けて入学前オリエンテーションと制服の採寸を3月22日(火)に実施しました。採寸には時間がかかるため新入生を前半と後半に分け、前半の学生から制服、看護衣などの採寸を行い、後半の学生はオリエンテーション後に制服、看護衣の採寸を行うようにし、オリエンテーションでは新入生が全員揃い、入学式についての説明や入学後のカリキュラム、年間行事の説明を行いました。採寸の待機時間には学校生活で必要な個人情報の記入や歯科衛生士を目指したきっかけなどのアンケート記入をしてもらいました。アンケートには、各自志望動機は異なるものの、これから始まる学校生活に期待と不安が見られました。
 少しの時間ではありましたが、新入生の顔を見ることができ4月11日(月)から始まる学校生活に向けて準備を行うとともに、3年間が困難にも負けず充実したものとなるよう教員一同努めていきたいと思っております。
(専任教員 角田安佳梨)