新年度のスタート

 緊急事態宣言発令に伴う自粛生活やオンライン講義・ソーシャルディスタンスの確保等々、新型コロナウイルスに翻弄され続けたこの1年でしたが、3月に49回生82人を無事送り出し、新たに52回生を迎え入れる事ができ、大変嬉しく思います。
 昨年度担当していた3年生にかわり、本年度は1年生を受け持つことになったのですが、やはり新入生ならではの初々しさと緊張感が感じられ、これから彼女たちと共に、国家試験合格へ向けての道を歩んでいくことを考えると、身が引き締まる思いです。
 1人3分間ずつの自己紹介や、感染症対策に細心の注意をはらい実施した交流実習などを通して、同級生の趣味や特技・休日の過ごし方なども知ることができ、親近感が増していったのではないかと思います。この先の学生生活で、共に協力しあい困難を乗り越えていける絆を深めていってほしいと思います。
 新2年生64人は4月12日(月)~4月23日(金)の10日間、プレ臨床実習で32の医療機関にお世話になりました。事前に学内で、歯科治療のデモンストレーションと、実習日誌の記入方法や見学するポイントなどの予習を行ってはいたものの、実際に現場で使用される専門用語や患者さまとのコミュニケーションの様子・歯科衛生士の施術を見学させていただくことができ、大変よい刺激を受けたようです。この体験をもとに5月から始まる臨床科目修得に、より一層熱心に取り組んでくれることと思います。
 3年生は、これまで同級生同士で行ってきた相互実習の経験をもとに、1年生を患者さまに見立てて行う「1年生指導」を実施しました。1年生にまだ専門的知識がない時期だからこそ一般の患者さまと同様に、どういった方法で、どう話せば伝わるか試行錯誤しながら取り組んでいました。今まで学んできた知識と経験を存分に発揮しながら、さらなるステップアップを目指してほしいと願っています。
 まだまだ先の見えぬコロナウイルスとの戦いのため、厳しい状況が続きますが、困難に負けずしっかりとした目的意識を保ち、新たな単位修得に向け励んでくれるものと信じています。
(専任教員 岩城万希子)