歯と口の健康週間 ~小集団実習を通じて~

高齢者施設での学生

高齢者施設での学生

 6月2日から6月14日までの2週間、2年生 (43回生) が尼崎、伊丹、神戸、明石、姫路、三木などの保育園、幼稚園、小学校、特別支援学校、高齢者施設、川西イベント、明石イベント、東灘イベントで歯科保健指導における実習をさせていただきました。実習内容は人形やペープサート (紙人形劇)、劇などを媒体として、口腔衛生の大切さを伝え、その後ブラッシング指導を行うというものです。

 この実習をおこなうにあたって、学生は1年次から原稿、媒体を作成し準備を進めていきます。実習へ出る前には、何度も練習を重ねては見直しをしています。学内では他学年に向けて発表会を行います。この時点では原稿通りの台詞を言うのが精一杯です。そこから手直しや練習の積み重ねの繰り返しです。

 いよいよ初日を迎え、緊張しながらも今までの成果を発揮しようとする学生もいれば、まだ少し照れや不安げな学生も、それぞれの思いを抱きながら実習を行いました。各グループによって結果は様々だったと思います。劇終了後、園児から歌のプレゼントで喜ぶ学生もいました。子供たちとのコミュニケーションや、いかに集中して劇を見てくれたり、お話を聞いてくれたりするには、どのようにすればよいかなど、反省会などで声があがりました。

 実習終了後反省会を行い、実習先の先生がたや施設の職員がたの意見を参考にして、翌日の実習へ繋げていきます。最初の数日は不安や照れながら行っていた学生ですが、日を重ねるごとに、劇やコミュニケーションなども徐々に自信がついてきて、人と触れ合うことの楽しさを感じている様子がうかがえました。この実習をきっかけに、人に伝える難しさ、年齢に合わせてのコミュニケーションの取り方などが学べたと思います。

 これだけで終わるのでなく、今後臨床実習へと繋げていってもらい、更に成長していく姿を見ていきたいと思いました。

(専任教員 赤松明日香)