歯周病

歯周病をやっつけろ

歯周病はコワい!!歯医者さんと力を合わせて大切な歯を守ろう

t2顔色が悪いと気になるでしょう?
とくに女性なら毎日鏡を見てお肌の張りやツヤをチェックしますよね。
では、歯ぐきの色や張りはそれほど気にしているでしょうか。また、結核やC型肝炎などの感染症にかかったらどうしますか。ほうっておきますか。
早期治療、それよりもかからないように予防を心がけますね。
でも、同じ感染症である歯周病についてはどうでしょうか。世界一の長寿国となった日本ですが、歯の寿命は先進国のなかでは最低レベル。これは、歯を失う大きな原因である歯周病のこわさをあまりにも軽くみているからだと考えられます。健康な歯で心豊かに生きるために、歯周病のこと、いっしょに考えてみませんか。

成人のほとんどが歯周病

t3​人が歯を失う最大の原因はムシ歯と歯周病です。ムシ歯も歯周病も口の中にすむ細菌によって引き起こされる病気です。ところが、痛くなったり見た目でわかるムシ歯については多くの人が気をつけていますが、はたして、歯周病についてはどの程度知っているのでしょうか。「歯周病は中年からの病気でしょ」「私はムシ歯もないし、歯周病なんか関係ない」……そんなふうに思っている人が多いのではないでしょうか。

しかし、歯周病は若い世代にも確実に増えているし、初期の自覚症状がほとんどないため、かかっていても気づいていない場合が多いのです。調査によれば、日本人の35~44歳の85%、45~54歳の88%が歯周病にかかっているという結果が出ており、歯周病の初期である歯肉炎にはなんと15~24歳でも約半数の人がかかっているのです。

朝起きたとき口の中がネバついている、歯と歯の間に食べ物がはさまる、といったような症状がありませんか。歯垢や歯石がありませんか。これらはまちがいなく歯周病のサイン。あなたもさっそくチェックしてみてください。

あなどれない歯周病

歯周病は感染症

歯周組織歯周病は歯の病気ではなく、歯肉(歯ぐき)、歯根膜、歯槽骨(あごの骨)など、歯を支えている歯周組織の病気です。歯周病は細菌によって引き起こされる感染症です。ちょっとしたすり傷や風邪のように自然に治ることは絶対になく、治療しなければ確実に悪くなります。

口のなかには数百種類・数千億個の細菌がいるといわれていますが、歯周病菌もその仲間。歯垢を絶好のすみかにしてどんどん増えていきます。

歯周病は、まず歯肉が炎症を起こす歯肉炎から始まります。歯肉に炎症が起きてはれると、歯と歯肉との間の溝(歯肉溝)が深くなります。これを歯周ポケットといいます。歯周ポケットには歯垢がたまりやすく、かつ取り除きにくくなります。また、歯周ポケットの奥には酸素が届きにくいので、酸素を嫌う性質を持つ歯周病菌が繁殖しやすくなります。

歯肉炎をほうっておくと炎症がセメント質や歯根膜まで広がり、歯周炎と呼ばれる段階になります。さらに進行すると炎症は歯槽骨にまで達し、骨が溶けていきます。そして、ついには土台を失った歯が抜け落ちてしまうのです。

歯が抜けたって死ぬことはないと思っている人は多いでしょう。しかし、歯周病はさまざまな全身疾患と密接に関係していることがわかっています。

全身の健康をおびやかす歯周病

歯周病菌は歯周ポケットの炎症部から血管の中に入り、からだじゅうの組織に入り込んで血栓を作ったり、血管を細くしたりします。歯周病にかかっている人が心臓発作を起こす危険度はそうでない人の2・8倍、脳卒中は3倍といわれています。重い歯周病がある人ほど動脈硬化があることもわかっています。また、歯周病のある人の早産の率はなんと7・5倍も高いそうです。ほかにも呼吸器疾患や関節炎、糖尿病などさまざまな全身の病気の発症や進行にかかわっています。

とくに糖尿病との関係はよく知られており、糖尿病の人が歯周病にかかりやすいこと、反対に、歯周病菌が血糖値をコントロールするインシュリンの働きを阻害することが知られています。

さらに、自分の歯が残っている高齢者ほど自立している割合が高いというデータもあり、寝たきりや痴呆のないQOL(生活の質)の高い人生を送るためにも歯周病で歯を失ってはいけません。

お口はまさに全身の健康の窓というわけです。

歯周病にならないために

唾液でわかるお口の健康度

t6​歯周病は感染症ですから、検査を行ってその結果に基づいて科学的な予防や治療を行うことが可能です。その際、唾液は非常に有効な検査資料となります。唾液のなかに含まれる、歯周病菌が出す物質や炎症によって生じる物質などを調べることで、歯周病の有無や進行状況がわかるのです。歯周病菌は現在知られているものだけで20数種ありますが、唾液のなかの歯周病菌の種類を調べることで、どの型の菌に感染しているかがわかり、有効な薬でいち早く対処することもできます。唾液のなかのヘモグロビン量を調べることで歯肉炎の広がりや歯周治療の必要度を知ることもできます。

唾液は痛みもなく簡単にとれますし、検査も短時間ですみます。日頃から口の中の衛生状態を知っておくためにも唾液検査は役に立つでしょう。

また、唾液の質や量をはじめ菌の数、歯垢の量、食事の回数、食べ物の嗜好傾向など、その人が歯周病に対するどのようなリスクファクター(危険因子)を持っているかを知っておくことは歯周病の予防や治療にとても有効です。歯医者さんはこうした情報をもとに私たち一人ひとりの状態を長期的に把握し、歯周病にかかるリスクを低く保つようにしてくれる存在なのです。かかりつけの歯医者さんを持ちましょうといわれるのはそのためです。

歯間清掃具を使いましょう

t7歯周病にならないためには歯周病菌の温床である歯垢をためないことが第一。まずは自分で行うお口の中の清掃、つまり歯みがきです。基本は一日3度、毎食後です。学校や会社にも歯ブラシを持っていって昼もみがきましょう。無理なときはうがいだけでもしたいですね。夕食後になにか食べたり飲んだりしたときは寝る前にもみがきましょう。

大切なのはみがき残しをしないこと。歯の形や並び方は一人ひとりちがうので、みがいているつもりでもみがけていないことが多いものです。歯ブラシの先やカカトもうまく使って1本1本みがきます。歯医者さんで自分に合った歯ブラシの選び方や正しい使い方のアドバイスをぜひ受けてください。

歯ブラシの届きにくい歯と歯の間や歯と歯ぐきの間の清掃には歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。これらの歯間清掃用具を併用すると歯ブラシだけのときに比べて歯垢の除去率が58%から95%にアップするというデータがあります。

ただし、これらのスグレモノも正しく使わなければ歯ぐきを傷つけたりして逆効果。歯医者さんで正しい効果的な使い方を必ず指導してもらいましょう。

歯医者さんは健康づくりのパートナー

PMTCを受けましょう

t8さて、歯ブラシや歯間清掃用具で毎日しっかりケアしても、歯周ポケットの奥を掃除したり、硬い歯石を取り除いたりすることは自分では不可能です。これは必ず歯医者さんで行ってもらわなければなりません。そこでPMTCの出番です。

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング。つまりプロ(歯科医、歯科衛生士)によるお口の清掃です。PMTCでは、セルフケアではとれない汚れや歯垢、歯石を、専用のペーストや機具を使ってていねいに取り除きます。痛みもなく、終わったあとはすっきりさわやか。クセになる気持ちよさです。3カ月に1度が目安です。

予防と早期治療のための定期健診を

t9一般に歯周病は進行が非常にゆっくりしていること、初期の段階ではほとんど自覚症状がないことなどから、気づかない間にどんどん悪くなっていきます。ですから痛くなってから歯医者さんに行くのでは遅いのです。早期発見、早期治療のためには、痛くなくても自覚症状がなくても歯医者さんに行き、自分では気がつかなかった歯周病を発見してもらうことです。だからこそ、定期健診が必要なのです。

そして、もっと大切なのは、歯周病にかからないように予防することです。歯周病にかかりにくい口の中の環境をつくり、維持管理するためにもPMTCと定期健診は欠かせません。

また、歯周病は生活習慣病です。食べ物の嗜好や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症や進行にかかわっています。そうした生活全般にわたってふだんからよく知っておいてもらい、的確なアドバイスを受けるためにも歯医者さんと仲良くなっておくことが大切です。

いつまでも自分の歯で何でも食べ、健康で心豊かに生きるために、セルフケア&プロのケアで歯周病をやっつけましょう。

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