口腔ケアとは?

歯磨きや入れ歯の手入れにより、お口の病気を防ぎ、誤えん性肺炎を予防して全身の健康を保持増進させ、リハビリテーションにより、咀(そ)しゃく機能や舌動きを回復させることを「口腔(こうくう)ケア」といいます。「口腔ケア」をおこなうことによって、生活の質を高め、心身共に自立した生活を送る手助けをします。

誤えん性肺炎 : 口の中の細菌や、食物などを誤って肺へ吸い込むことで起こる肺炎。

口腔ケアは自立や生活の質を向上させる出発点



高齢者の口腔内

●「介護の場で必要な口腔の知識」

 

・脳卒中などで麻痺がある場合、歯と頬の間に食べカスが残ったままになっている事があります。これは、麻痺側には感覚が無いため、自分では残っている意識がないためにおこります。歯磨きをする際は注意する必要があります。
・加齢とともにハグキはやせてきますが、歯磨きがきっちり出来ていないとさらに進行します。歯科医院で正しい歯磨き方法を教えてもらったり、歯石を取ったりすりことにより、進行は抑えられます。
 
・高齢者のう蝕の特徴として「根面う蝕」があります。ハグキがやせる事により露出した歯の根は口の中に見えている部分より軟らかく、むし歯になり易い特徴があります。 ・義歯をはずして磨かない場合、口の中に触れている部分に食べカスや歯垢、歯石まで付いてしまいます。必ずはずして、流水下でブラシを使い磨いてください。毎食後のお手入れが大切です。
 
・入れ歯が合わないまま使用していると、口の中の粘膜が擦れて、傷が付き潰瘍になってしまう場合があります。麻痺があったり、重度の痴呆の場合、自覚症状を認知出来ない場合があります。介護者は入れ歯を清掃する時に、はずした口の中の観察も行うようにしてください。 ・特に麻痺などで、舌の動きが悪かったり、食事や会話で舌を動かすことが少ないと、表面に汚れがつきます。これは「左側の麻痺」の舌苔の様子です。舌苔は歯ブラシで簡単に落とせます。舌苔は口臭の原因のひとつでもありますので、口臭予防にもなります。また、歯ブラシで除去しにくい場合は専用の「舌ブラシ」が販売されています。
 
・口の中が乾燥していると、舌の動きが悪くなったり、食べ物を上手に噛んだり、飲み込んだり出来なくなります。また、入れ歯の吸着が悪くなります。対策としては「唾液腺のマッサージ」「洗口剤の使用」などがあります。詳しくは歯科医師にご相談ください。 ・特に麻痺などで、舌の動きが悪かったり、食事や会話で舌を動かすことが少ないと、表面に汚れがつきます。これは「左側の麻痺」の舌苔の様子です。舌苔は歯ブラシで簡単に落とせます。舌苔は口臭の原因のひとつでもありますので、口臭予防にもなります。また、歯ブラシで除去しにくい場合は専用の「舌ブラシ」が販売されています。


口腔ケアグッズ

・歯と歯の間(歯間部)やブリッジと歯肉の間など歯ブラシの毛先がとどきにくい部分を磨きます。歯間部の広さに合わせて毛先の大きさを選びます。歯間ブラシが入らない場合は無理をして使わずにデンタルフロスを使用しましょう。 ・舌の表面を磨き、白い苔(舌苔)を除去する専用のブラシです。 舌苔は口臭の原因や味覚障害を引き起こすこともあります。日頃の歯磨きに舌磨きも加えてください。方法は舌の奥から前へかき出すように動かします。あまり力を入れ過ぎないように注意しましょう。
 
・入れ歯磨き専用のブラシです。1本に2種類の硬さの毛が付いているものが多く、山型の部分(黒い部分)は硬めの毛で、入れ歯の内側(粘膜に当る所)の溝を磨き、平らな部分はやわらかめで全体を磨きます。その他にも入れ歯の型に合わせて使い分けることができるものがあります。 ・歯ブラシの毛の部分が自動的に動き、手を動かさなくても、歯の表面を磨くことや歯肉のマッサージが行えます。特に手に障害がある方が自分で磨く場合には有効です。
 
・紙製などの柄にスポンジが付いたもので、介護が必要な方の歯の表面や歯肉・舌の汚れをふき取るのに使用します。また、柄の長いものや先が特殊な型になっているものは痰の除去にも使用します。
・障害のために運動機能が低下したり、肢体不自由がある場合は、市販の歯ブラシではうまく磨くことができません。できるだけ自分で磨けるように、歯ブラシを使いやすく工夫します。柄を太くして握りやすくしたり、腕が上がり難い場合は歯ブラシを長くしたり、個人に合わせて作ります。

本人による口腔ケア

自分で磨く、磨けることが基本です。(自立磨き)
本人の気持ちを第一に、常に声かけをし、あせらず、ゆとりを持つことが大切です。
本人の口腔ケアへの意欲をかきたてましょう。
多少の不備は、はげまし、根気よく見守ることが大切です。

介護者による口腔ケア

1.疲れないように、手早く行えるように使用する道具を前もってそろえておきましょう。
2.すわることができない場合は背中の下に枕等をおいて体が30度起きるようにします。誤えんやむせの予防になります。

3.どうしても起こせない場合は、体を横に向けて(側臥位)磨きます。



楽な姿勢で、安定を保つようにこころがけましょう。
ライトを使い、口の中をよく見ましょう。
使用物で口腔粘膜を傷つけないように注意しましょう。
うがい水などで誤えんしないよう注意しましょう。(むせの原因になります)
舌や口腔の奥を刺激すると、おう吐しやすくなるので注意しましょう。
実施に際してはあらかじめ本人との間でサインを決め、苦痛を最小限にするようこころがけましょう。

義歯の手入れ
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