
美白は、お肌だけのものではありません。
いま、若い女性を中心に歯や口もとの健康的な美しさを引き出す
「Tooth Whitening=歯のホワイトニング」が注目されています。

白く美しい歯は美人の要件
大切なのは心身の健康
「目は心の窓」「口は健康の門」といわれます。ちょっと難しいですが、「明眸皓歯」という言葉を聞いたことはありませんか。「めいぼうこうし」と読むこの言葉は、澄んだ美しい瞳と白く美しい歯を表し、昔から美人の形容詞として使われてきました。
人気沸騰のヨン様こと韓国の俳優ペ・ヨンジュンさんをはじめ、白くて歯並びのきれいな人の笑顔はすてきですし、表情も明るいですね。反対に、歯が黄ばんでいたり、黒ずんでいたりすると、むし歯や他の病気が心配されるほか、人前で笑えなくなるなど心の健康にも影響が出てくることが考えられます。
美白ブームの中、歯のホワイトニングというと外見上の問題と思われがちですが、重要なのは、むし歯や歯周病をはじめ全身の健康を考えるきっかけとなること。「明眸皓歯」の言葉どおり、人の美しさとは、内面からにじみ出る心身の健やかさに他なりません。若い女性に限らず、男性にも、どんな年代の人にも、美しい歯や口もとへの関心を高めてほしいものです。
食品や加齢、病気など歯の変色の原因はさまざま
歯の色が変わる原因はいろいろありますが、大きく次の3つが考えられます。
一番目は、食品やタバコによる着色。歯の表面にコーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどの色素が付いたり、タバコのヤニが付いたりしているものです。歯垢が付いて黄ばんで見える場合もあります。
二番目に挙げられるのは、加齢による変色です。年をとるにつれて歯の色が、ある程度変わってくるのはしかたのないことです。
三番目は、薬剤や病気、外傷などの影響による歯の深部からの変色です。歯質そのものが、本来の白い色調から茶褐色や黄色に変化しているもので、子供のころに抗生物質のテトラサイクリンを飲んだ場合などによく見られます。むし歯による変色も意外に多くあるようです。
食品やタバコによる着色にはPMTCがおすすめ
では、歯の色が変わってしまった原因ごとに、白い歯を取り戻す方法をみていきましょう。
まず、食品やタバコによる着色にはPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)が有効です。
PMTCについては、以前本誌の特集でも取り上げましたが、歯医者さんで専用の器具やペーストを使って行う歯のクリーニングのことです。
歯の見えている面はもちろん、歯と歯の間や、歯と歯肉の間もすっきり清掃。最後にフッ化物を塗布します。歯がつるつる、ぴかぴかになって気持ちよく、口臭も軽減されます。一 回20〜30分程度。3〜4カ月に一度ぐらいの割合で行うのが望ましいですね。
また、汚れや着色を取り除く専用の歯みがき剤や清掃用具も市販されていますので、活用してはいかがでしょうか。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニング
 次に、PMTCで対応しきれない着色や、老化による黄ばみなどの変色には、ホワイトニングが効果的です。
歯を削ることなく、薬剤や光などを使って漂白する方法で、歯医者さんで行うオフィスホワイトニングと家庭で行うホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、効果が比較的短時間で現れ、一本一本の歯ごとに色調を調節できる利点があります。
通院する時間がとりにくい人にはホームホワイトニングがおすすめ。効果が現れるまでに多少時間がかかりますが、白さが長持ちし、奥歯まですべての歯に行うことも容易です。
この両者やPMTCを効果的に組み合わせながら行うのが理想的ですので、まずは歯医者さんにご相談ください。
オフィスホワイトニング
1.歯肉に薬剤が付かないよう保護剤を塗ります。
2.歯の上に薬剤を塗布し、専用の光を当てて色素を分解・漂白します(約10分)。
3.一週間に一度行い、3週間から4週間が目安です。 |
ホームホワイトニング
1.歯型を取り、プラスチック製の精密なトレーを作ります。
2.トレーの内側にホワイトニング剤を入れて、歯に装着します。
3.一日2時間程度、2週間を目安に毎日続けます |
つけ爪の要領でセラミックによる治療も
最後に、薬剤や病気などによる歯の深部からの変色にはセラミックによる治療が最適です。
歯の表面を少し削って、薄い板状のセラミックを接着剤で張り付けるもので、色だけでなく、形態も変えることができます。耐久性や光沢も優れています。
つけ爪のようなものと考えるとわかりやすいですね。むし歯を治療したあとや、歯並びが気になる場合などにも向いています。
美容院に行く感覚で気軽に気長に続けましょう
いかがですか。いずれも簡単で続けやすい方法です。ホワイトニング前の歯の色調とホワイトニング後の色調を比較して効果を確認できるのもいいですね。
口もとがきれいになったとか、表情が明るくなったというような審美的な面の効果はもちろんですが、ホワイトニングの最大の効果は、変色の原因を探ることで、その奥に潜む病気を発見したり、ふだんのケアを見直したりできることです。
歯を白くすることをきっかけに、タバコを控えるとか、こまめに歯をみがく習慣をつけるなど、健康への関心が高まっていくのもいいことでしょう。
しかしながら、白い歯と美しい口もとをつくるためには、ホワイトニング以前に、むし歯のない引き締まった歯肉が何より大切。自信を持って笑うことができるのは、心身ともの健康があればこそです。
歯の色や形など、お口のことで気になることがあれば、ぜひ、一度、歯医者さんに相談してみてください。ホワイトニングを通して、いま一度、「自信を持って笑えることの大切さ」を考えてみませんか。
ホワイトニングミニ Q&A
Q.費用はどれぐらいかかりますか。
A.本数や変色程度によってまちまちですが、オフィスホワイトニングの場合、一本5000円〜1万円が目安。ホームホワイトニングの場合、上の歯全部で3万〜5万円程度でしょうか。
Q.痛くないですか。
A.痛くありません。知覚過敏などで、まれに、しみる方もおられますが、時間や期間を調整すれば痛みを抑えて効果を出すことは可能です。また、ホームホワイトニングでトレーを装着したときに、多少違和感がある場合もあります。
Q..白さはどれぐらいもちますか。
A.個人差がありますし、永久的なものではありませんので、定期的にチェックしてください。タバコやコーヒーなどを控えることも大切です。歯の手入れやPMTCなどを行って白さをキープするよう心がけたいものです。
Q..だれでもできますか。
A.妊娠中や授乳中の方、アレルギーのある方などは避けたほうがよいのでご相談ください。また、現在むし歯があったり、歯周病を発症していたり、歯が欠けたりしている場合はホワイトニングより先に治療が必要です。
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