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あなたは、歯が痛くなってから歯医者さんへ行きますか?
時代は一歩も二歩も進んでいます。むし歯を効果的に予防・治療するために
唾液によるリスク(危険性)検査が注目されています。

唾液にはさまざまな働きがある
 むし歯の主な原因であるミュータンス菌やラクトバチラス菌は、ほとんどの日本人の口の中に常在するといわれています。むし歯は、これらの細菌が出した酸が、歯の表面のエナメル質を溶かすことで発生します。

 これには、口の中のpHが大きく関係しています。pHは水素イオンの濃度を表すもので、0〜14までの値があり、7が中性、0〜7が酸性、7〜14がアルカリ性となります。そして、pHが5.5以下の酸性になるとむし歯が作られはじめるといわれています。

 ふつう唾液は弱アルカリ性で、pH7.3〜8ぐらいです。唾液は、酸性の物質が口の中に入ってきたら、その酸を中和してもとの弱アルカリ性を保とうとします。これを、唾液の緩衝作用といいます。

 唾液には、ほかにも口の中を清浄に保ったり、歯の再石灰化(歯を構成しているカルシウムやリンを沈着させて元に戻す働き)を助けたりする働きがあるので、唾液の量が不足していると、むし歯のリスクは高くなるといえます。

自分のむし歯リスクが高いか低いかを知る
 口の中には、前述した以外にもたくさんの種類の細菌が存在しますが、歯垢を作ったり酸を作り出したりする細菌の数は、歯垢が十分に除去されていない場合などに増えます。 これら細菌の数は人によって違い、唾液の量やpHも人それぞれです。

 むし歯のリスクは一人一人異なり、リスクの低い人は、たとえむし歯があっても進行しにくく、逆にリスクの高い人はむし歯になりやすく進行しやすいということになります。 自分が、むし歯になるリスクが高いか低いかを知ることは、むし歯の予防や治療において大変有効です。そのリスクを診断する方法が唾液検査です。

 この結果からリスクの程度を知ることで、一人一人に合ったむし歯予防プログラムを作ることができ、処置の効果を正確に検証することもできるわけです。

 また、定期的に唾液検査を受けて自分の口の中の状態を知ることで、私たちのオーラルケアに対する意識も高まることでしょう。

手軽で効率的にさまざまなリスクを診断
 唾液検査の手順は、次の通りです。

 まず、ガムを30秒間から1分間かみます。このときの唾液は飲み込むか捨てるかします。さらに5分間ガムをかみ続け、この間の唾液を溜めて量を計ります。

 患者さんの作業はこれだけでおしまい。

 次に、試験紙によって唾液の緩衝作用の能力(pH)を調べます。

 最後に、ミュータンス菌その他の細菌の数を調べます。これは特別の容器と機器で細菌を培養して行いますので、結果は数日後に出ます。どうです?簡単でしょう。

 子どもにも抵抗なくできますので、かかりつけの歯医者さんで、ご相談ください。家庭でできる検査キットも開発されつつあるということですよ。

唾液分泌量
5.0ml以上 唾液量は十分
3.5〜5.0ml未満 唾液量はやや少ない

3.5ml未満

唾液量は少ない